第2話 小さな記憶

わたしの子供の頃の話です。

まだ幼稚園の話。5、6歳くらいかな。


その日もいつも通り幼稚園に通うわたしは、母の運転する車に乗る。

当時はやっていた小田和正のアルバムが流れていて、母はノリノリでいつも歌を聴いていた。

何も知らない、何も聞こえないわたしは

特に好きでもない音楽で当時はうっとおしかったと思う、今思うととても良い音楽だと感じられるが子供過ぎたのかなにも感じなかった。


幼稚園に着いたら新入園の

女の子がいました。

その子ははなちゃん(仮名)

はなちゃんはわたしの通う幼稚園に

越してきました。

わたしは当時のはなちゃんのイメージは

おかっぱ頭の鋭い目をした女の子でした。

まだ慣れないこの土地で一人ぼっちの中で殺気立たせ、彼女は自分を守ろうとしていたのだろうと感じる。


第一印象がそんなイメージのはなちゃんだったので怖い印象だった。


ある時、わたしははなちゃんに

話しかけられた。

何を言われたかは覚えていないけれど

結構きついことを小さいながらに言われた気がする。

それからしばらく

はなちゃんに嫌われ、虐められるようになってしまった。


理由は不明だったが、当時のわたしの

態度などが良くなかったと思う。

あまり目つきがよくなくて

よく保育園の先生にも怒られることが多くあった

そのことが原因だったんじゃないかと思います。


幼稚園が終わって

小学校にあがる。


はなちゃんとはほとんど話さなくなっていた。いじめも自然となくなっていた。


わたしは他の子たちと仲良くなっていた。

はなちゃんも別の子達とつるんでいた。

出来れば関わりたくない、そんな感情があった。


小学校低学年の時、わたしは

人を笑わせたりするのがすきになっていた。

わざわざ走って先にいき、変なポーズで

待ち伏せして笑わせる、とても明るい子になっていた。

当時はやっていたお笑い芸人の真似をしたかったのだろうと思う。


しかし、ある日を境にまたいじめをうけてしまうようになる。

それは男子たちのからかいだった


私の家は古い家だったので

トイレは一つだけしかなかった。


その日、帰宅して猛ダッシュでトイレへ向かったが父が先に入っていた、

どうしても入りたかったが入れなくわたしは

おしっこを漏らしてしまった、、

それが原因で、おしっこを我慢する機能が

おかしくなり、学校でもお漏らしするようになってしまった。


それを男子達に見られてしまい

それが原因でからかわれるようになった。

わたしは学校で居場所をなくし、

暗いグループの中で学校を過ごすようにした。


今当時を思い出すと外ですればよかったなと感じる。


子供たちが住みやすい環境づくりは

しっかりしていきたいし、親として嫌な記憶を

残すことをさせたくない。

ひとつの失敗で人生観が一気に変わってしまう

子供たちは悪くない、まだまだ知らないことが多い中で必死に勉強させられていて

もっと学ぶべきことはたくさんあるのに

勉強だけで評価をされてしまうこの世の中が

わたしはどうしても苦手だし、嫌いだ。


成績が全てではないこと

あくまで結果が全てだと言い張る大人達

わたしは疑問にのこる。

このままだと何も変わらないんじゃないかとおもうし、子供たちが可愛そうに感じる。


この世の中を変えるのは

総理大臣でもなく、政治でもない

自分たち大人がしっかりしていけば自然と良くなっていくように感じる。


人として生きていくための最低限のマナーあるいは

優しさ、思いやり、礼儀などなど

そういった当たり前から学ぶべきだと

わたしはこの小説でより深くお伝えします。


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人が本気で学ぶこと のん @nan0pu

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