ストライカーズ
ケイケ
プロローグ
鋼と鋼がぶつかり合う……しかし音はしない、無音の世界。体を縛るものはない、水の中にいるような無重力空間。そして、俺と彼女を唯一照らすのは重力で人を縛り、大気の壁で俺たちを隔て続けた青い星、地球。俺はこれからこの星に降りる。宇宙船なんてものはない、あるのはこの全身を包むスーツだけ……。
「おい!大丈夫か!?」
「そうでもないわ……さっき右足のスラスターがやられた……!」
そんな俺と彼女の目の前に立ちはだかり、地球への降下を妨害してくるのは、俺たちと同じようなスーツに身を包んだ一人の男。
「お前たちもここで終わりだ……!」
「もう
既に地球に体を引っ張られている俺たちの全身が、赤く発光する。このままいけば俺自身も地球に殺される……なんとかするんだ……俺が……!!
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