第5話 まいう

歩くこと10分ほど結構遠くに見えていた道にたどり着きました。道といっても 草が 生えていないだけでむき出しの地面があるだけです。 おそらく人がたくさん通るので 草が 生えなくなっているような感じなのでしょうか。 人の足跡とうまか何かのような獣の足跡 それから馬車なのでしょうか 細い車輪の轍が目に付きます 。見渡す限り人は誰もおらず とりあえず歩きながら食事をすることにしました。 地面をよく見て あしあとの向かってる先が多い方向 つま先と踵で言うとつま先がたくさん向いてる方向に向かって歩き始めます。


よくはわかりませんがおそらく大勢の人が向かう方向に町があるのではないかと思ったからです。 喉が渇いたので


「ウォーターボール」


と念じ頭の上から 少し前方まで水の玉を移動させます。 その下に両手でコップを作り ウォーターボールを落としますパシャっと音がして 手のひらに 水が溜まります。 喉が渇いていたので貪るようにその水を飲みます。 そしてお腹が空いたので 丸焼けのうさぎを出して 両手で抱えます。 どうやって食べようか悩み よく観察してみるとおかしなことに気がつきます 。丸焼けのウサギはとても綺麗なのです。飛んできた うさぎをいきなり燃やして 燃えた土の上に いたはずなのに・・・。つちの上にうさぎを 出したので 泥で汚れているはずのうさぎが 綺麗なのです。 ただ 黒焦げになっているので綺麗かどうかと言えば綺麗ではありませんが汚れがないのです。


おそらくアイテムボックスに入れた時に余計なものがなくなったのかと思います。なので試しにロングソードをアイテムボックスに入れてからもう一度出してみます。すると 血で ドロドロになっていた ロングソードが 元の綺麗な新品のようなロングソードに生まれ変わりました。 これは使えると思いとても感動しました。


「さすが異世界ご都合主義だ。」


そして綺麗になったロングソードでウサギの足を切断し 残りをアイテムボックスに収納しました。 そして足についている 毛皮の残りや焦げた部分をロングソードで削り。 いい感じに焼けた肉の部分を 見てみるととても美味しそうに焼けています。 鑑定してみると


「 ツノウサギ右足丸焼け 美味。 」


と頭に思い浮かべました。 それを思い浮かべた瞬間に 思わずがぶりと かぶりついて しまいました。


ジュワッとあふれるにくじると香ばしく焦げた肉の味がとても美味しく 結構な大きさの肉を一気に食べてしまいました。 それでも足りなかったので今度は もう一度右足のないウサギを出し 今度は右の前足を ロングソードで切断し ロングソードとうさぎを一緒にアイテムボックスに収納しました。 それからロングソードを取り出し腰に つけ ウサギの足にかぶりつきました後ろ足とは違い 前足は 少し柔らかく 脂が乗っているような気がしました 。食べながら歩いているとまたうさぎが現れたのか草むらがガサゴソガサゴソと揺れています。 今度は2箇所 ゆ れているので おそらく二匹来ているのだと思います。 食料の 確保と 剣の練習を考えてファイヤーボールと剣で 一匹ずつ仕留めます。


2匹倒したところで さらに現れたので今度は ウォーターボールと剣で倒してみます。 ウォーターボードは当たっただけでは衝撃が来ただけで 倒れただけでした。 ずぶ濡れになって倒れてもがいているウサギに けんでさしてとどめを刺した時にまた


「テレレレッテッテッテー」


と 例の音楽が流れてきました。 音が少し違うような気がしましたが気にしないようにして 目の前に現れたステータスと書かれたガラス板を見てみます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る