第27話 おがさわらに到着

 おがさわらに着いた、おつぼねさんはうさこちゃんを起こします。


 「うわあー。お早う。おつぼねさん。よく眠ったなあ。あれ?


 そっちの方はどなた?」


 「よー。お前か。うさこちゃんっていうのは。かわいいなあ。オレはよ、


 さっき、おつぼねさんに連れて来られたメクラへびだ。よろしくな。


 オレは神様とやらに名前をつけてもらうつもりだ」


 「へびさん。こんにちは。神様の仲間なんですね。へびさんは、にょろにょろ


 してますね」


 うさこちゃんはメクラへびの体をつんつんとさわってみます。


 「どうだ?うさこ。オレの体を持ってみるか?」


 うさこちゃんは首をふってイヤイヤをします。


 「どうしてなんだ?」


 「だって、だって!おつぼねさーん!」


 おつぼねさんがクスクス笑って、うさこちゃんを背中にのせます。


 「あのね、うさこちゃんは男の子と話をした事がないのよ。だからなのよ」


 メクラへびは鼻をこすって空を見上げます。


 「そうかあ。そういう事か。うさこちゃんよ。オレはお前をいじめたりしないぜ。オレは安心だ。」

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