　おつぼねさんの背中に乗って、うさこちゃんは神様の所へ行きます。

　着いた所は黄金色に輝くまぶしい場所でした。

　「さあ、おりなさい。うさこちゃん。あそこにおられる方が神様よ」

　とおつぼねさんが指す方向には、うさこちゃんの見覚えのあるクロちゃん

　らしき人物が大きなイスに座っていたのです。

　うさこちゃんは思い余って大きな声で

　「クロちゃーん！クロちゃんだよねー！」

　と叫びました。

　が、しかし神様は、とても低い声で

　「私はクロちゃんなどではない。神様だ」

　と言いました。

　おかしいなあ。クロちゃんそっくりなのになあ。と思ううさこちゃんです。

　うさこちゃんの耳元でおつぼねさんが

　「神様はふたごなのよ。クロちゃんていうのは弟の方よ」

　と教えてくれました。

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