第22話 神様の使いのへびの名前は

 「さあ、うさこちゃん。この滝の水でよく体を洗いなさい。私はあなたの事なら、何でも知っているわ。あなたにお父さんもお母さんもいない事を」


 「私の名前はおつぼねよ」


 うさこちゃんは、おつぼねさんに言われた通りおしめを取り外して


 滝の水でよく体を洗います。その滝の水を少し飲んでみました。


 「おいしいー!」


 うさこちゃんは思わず声を上げます。


 「おいしいでしょう?甘いでしょう?さあ、体を洗ったならこっちへ来なさい」


 うさこちゃんはぴょんぴょんと飛んで、おつぼねさんの前に立ちました。


 すると、おつぼねさんは薄いピンク色の洋服をうさこちゃんにわたしたのです。


 「わたし、これを着るの?」


 「ええ。そうよ。それを着て今から神様の所へ行くのよ」


 神様の所へ行くと聞いたうさこちゃんは、うれしくなって


 「やったー!やったー!神様に会えるんだ!」


 とおおはしゃぎです。

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