第32話 ってそこじゃねぇぇぇ!!

祐子と三月の放課後


「そういえばさ、隣のクラスの子一週間も休みなんだってー」


「マジか。でも、それってサボリなんじゃ無いのー」


「まぁ確かにね」


「じゃあ私も明日サボろうかなー」


「いや、祐子はやめといた方がいい」


「え?どうして?」


三月は1つため息をつくと、


「だって、祐子、嘘下手じゃん」


「いやいや、私うまいほうだよ。今まで何千人騙してきたことか」


「でも、この前誰が私のケーキ食べたってなったとき、口の周りに生クリーム付いてたじゃん」


「違うんだよあれは」


あわてて訂正しようとする祐子。


「なにが違うの?」


腕を組み、少し怒りっぽく言う三月。やはり、嘘言われる方が嫌なのだろう。


「あれは、、、アイスだよ」

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