第6話 利子請求

「弁当見張っててくれてサンキューな。陸斗」


トムがトイレから帰ってきた。弁当を食べようとした時に突然トイレに行ったからか、まだ少しお腹をおさえている。


「大丈夫」


陸斗も気にせず先に弁当を食べていたようだ。


「いやー。突然、お腹が痛くなっちゃったよー。何も食べてないのに、なにか当たっちゃったか。なんつって。って何?その手?」


陸斗はトムの方に手を差し伸べていた。その手にはかなりの力が込められていた。


「利子請求」


「まじか!!」


トムは陸斗の言葉に少し後ずさりする。


「でも、まあ感謝しているのは確かだしね。何が欲しいの?アイス?それとも、ジュース?」


「欲しいものは無い」


「え?じゃあ何?」


「ストーカーの排除」


「まじかー!!!それりゃ、無理だ!!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る