Everyday
@chachakotaro
第1話 『チャットでの罠』
「ふわぁーやっと宿題終わったー。ということで誰かのつぶやきでも見ますかー。」
午後10時まで机に向かっていた茶髪でくせ毛が目立つ高校一年生、鈴谷智大(あだ名はトムなので以降トムとする)は充電しておいたスマホを拾い、人気コミュケーションアプリNELIネリを開く。
「なんか面白いつぶやき無いかなー。」
そう言いつつ椅子に座ったまま、ぼんやり画面を眺めながらスクロールする。正直眠気まなこだった。しかし、次の瞬間、トムは一気に目が冴える。
「うえぇぇぇえええ!!!大和、彼女できたのぉぉおお!!」
画面に映っていたのはトムの友達の大和のつぶやきだったのだが、そこには、
『彼女が出来ました。リア充万歳。』
と淡々と書かれていた。
「ふふふ。これは、大ニュースだねー。とりあえず、本人に喜びの話を聞きますか。」
トムは大和との個人チャット画面を開き、
『いやーおめでとー。ねぇ早速だけど誰なのー?』
明らかに直球なチャットをした。そしたら、すぐに返信が来て、
『ひっかかったな、トムよ。もし、あのつぶやきに反応した者は、つぶやき主の命令を一つきく羽目になるのだー。』
「なぁぁぁあああ!!マジかぁぁああ!!嫌な予感しかしない!嫌な予感しかしない!!」
スマホを引いてあった布団に投げ、頭を抱えて地面に転がり込む。しばらく、そのままだったが、何か策を思いついたのか、
「そうだ!!ふつーに拒否すればいいじゃん。なんでこんな簡単なこと思いつかなかったんだろ。」
布団に埋もれていたスマホをとり、拒否する内容を送ろうとしたが、すでに命令は届いており、
『命令
明日、5時間目に奇声を発する。』
「ん?なんだーそんなもんか。よかったよかったー。」
しかし、トムは明日の5時間目が公開授業ってことをまだ知らない、、、、。
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