第2話朝食後

朝食後、いつも咲は自分の部屋に入って20分ぐらいして出てきて学校に向かう。


僕は、ジャージから制服にノロノロと着替えて学校に向かう。


ちょうど同じ時間に僕と咲は、家を出るが一緒に行く事はない。


咲は、自転車でサッと行ってしまう。


しかし、今日は、僕がノロノロと朝食を取っていたので2階に上がるのが遅れた。


咲の部屋の前を通って自分の部屋に入ろうとした瞬間、咲の部屋から声がした。


甘えるような声がした。


も、も、もしかして!


と思い咲の部屋のドアに耳を付けた。


「お…ちゃん、恥ずかしいよ…。」


ん?何だ?


と思っているとドアが開いて僕の顔面にぶつかった。


「おにい!いつからそこにいたの?」


咲は、何故か焦っている様子だ。


「今さっきだよ。」


咲の顔は赤くなって僕の頬を平手打ちした。


「おにいのバカ!」


そう咲は言って部屋を出て階段を降りて行ってしまった。


僕の顔面は、泣き面に蜂状態だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る