17歳

少女Y

はじまり

拝啓

新春の候、まだまだ寒い日々は続いておりますがお元気でお過ごしでしょうか。

四年後の私は今何をしていますか。

東京の街で働くという夢は叶えていますか。

四年後の私に聞きたいことは沢山あります。


残り三回の国語演習の授業で私は四年後の私に手紙を認める。果たしてこの手紙は四年後の私に届くのだろうか、そう私は疑問に思いながら手紙を認める。


もうすぐ十八歳を迎える私は絶賛厄年で、新年早々投げられたお賽銭が柱から跳ね返り鼻の骨に直撃する始末である。

お金は投げるものではない。そんなこと小さな子供だって分かるはずだ。そんな私の卒業までの日々を小説として記そうと思うのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る