Sandstar・Raw 1

凄い…これがアイドル…


「改めて、PPPよ!よろしく!」

「すっごくかわいいです!声のキレイさ!スタイルのよさ!」

「ありがとう!・・・でもジェーン、しっかり備えておきなさいよ!ライブじゃあエット・・・は許されないのよ!」

「すっすみません!見たことない物って、なんだかじっと見ちゃうんです・・・」

「本番だとさらに集中力がいる・・・不安だし何が起こるかわからないからなぁ・・・」

「フルルは・・・本番なr・・・」


「差し入れありがとーこれおいしーぃ」マグマグ

「少しは話を聞きなさいよ!」

「良くも悪くも・・・」

「いつもどうりって奴だなぁ・・・」

ぐぅぅ・・・「あ・・・」

「とりあえず食べましょうか・・・おにぎり・・・かしら?」


「あ、そうですね、おにぎりです!・・・かばんさんの作った物なのでまぁ美味しいかと・・・」


・・・緊張と目の前の氷上の天使(ペンギンアイドル)によって精神的に滅入ってしまう・・・

嬉しいのだが・・・!あぁ!嬉しいよ!

だが・・・だがなぁ!


いつぞやにも言ったよ!

男の俺にはつらいんだ!

ついてきてくれた二人も!アイドルさんも!

この島についてから!

女性にしか会っていないんだ!

仕方ないのだろうけれど・・・


ぐぬぬ・・・






「ん…?」

フェネックが外を見つめ出す。

ガラシャコン!

という金属の落ちるような音が聞こえたのだ。もちろん、この中で気づいているのは彼女だけなのだが。

ドンッ!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・


今度はさらに大きく、わかりやすい音が響き、大きな耳と体が地響きと共に震え出す。



なんだ今の…


「な、なんなのだぁ!?」

「わかんないッス・・・」

「外には誰かいたかしら・・・」


「とっ、とにかく俺が見てきます」

「「「「「「「「「え...?」」」」」」」」」

「えっ・・・えっ?」

「・・・シキさん?あれぇ・・・やっちゃうの?」


「あぁ・・・ここでゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ならアレしかないだろうしね・・・」


?という表情になるのもわかるが…

こいつの出番だろう…?



外に飛び出した。

「くそったれ…あいつ…」


ぐおぉぉぉぉぉぉぉ…

訳のよくわからない声をあげてステージで暴れるセルリアン…


一目見て思った、こいつはいつもの奴と違う


触手が生えていてそれぞれに牙が生えている。

ここまではいつものだ…が。



が。

こいつは明らかに、

ヒレをびちびちとなびかせ、

セルリアンらしからぬ二つの目玉をぎらつかせているのだ。


そう…

魚だ。


「おいタイプツー…こんな奴知らないぞ…」


『サンドスター・ロウの影響でしょう』

「対象は…どうすれば良い?」

『とりあえず装着しておきましょう。ラッキービーストは機械ですからね、サンドスター・ロウの影響はほぼ受けません』



「サンドスターはあるな?」

『満タンです…』

「じゃあ行くよ!」


「装着!」

『集積!甲冑!大装甲!』


カシャンカシャンと音を出し、

火花を散らしながら体に密着する。

フー…

あんまり使いたくないんだよね…

でも、非力なヒトが、

セルリアンに対抗するなら、

これぐらいしなければならんのだろう…。


「来いっ!」

『ビーストSlaMpNum!』

説明しよう!

ビーストSlaMpNum(スランプナム)とは!

以前も使った万能武器である!

スラッシュモードの切断、ハンマーモードの打撃、そしてシューティングモードの銃撃による攻撃が出来る!ラッキービーストを変形させて作るので、ラッキービーストがいないと使えないけれど…



「ネーミングの由来は?」

『slashのSla,stompのMp,magnumのNumです。』


「ネーミングセンス…」

『…相手に集中して下さい。』

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