Sandstar・Raw 2

ガッキィン!

「んなっ!?」


なんなんだこいつっ!全くと言っていいほど攻撃が効かない!

「クッソ!魚のクセして固いなこいつ…」

『魚だからこそですよ!』

「…鱗か!」


そういやそうだったな…道理で

『大体、セルリアンに痛覚などはありません!攻撃の勢いに怯むことはあっても、痛みで力が弱まる事はありませんからね』


「じゃあどうすればいい!」

『触手を切り落としましょう!動物、よく動かす部位には装甲があまりついていません。触手は切り落とせると思いますよ…本来なら腹を狙うのが効果的ですが…』

「わかった、やってみるよ」


まことに間抜けなことに、触手をしっかり飛ばしてくれる。

そのうえ…


ズボァ!

ほれこのとうり、壁やらに突き刺さる。

「ほいせっと…」

さぁ、もう触手はあと二本だぞ…



ドルルギョルルルエル!



あれ?

疲れ目だろうか…?


腕が…

触手が…

はいどう見ても再生しています本当にありがとうございました。


「ピョン!」

!?

み、水の中に!?


『あっあれ!?おっおかしいですね…セルリアンは水が弱点だったというデータがあるのですが…あれあれあれ…?そんな自らの命を絶つ行為を自分から行うなど到底考えられないのですがというか異様なサンドスターロウの保有量でしたから、魚的な体に変化したんじゃないんですかちょっと待ってくださいこんな事ありえてはなりません!!!!!!』


「うるさいぞポンコツロボット!独り言で150字も使うんじゃないよ!」

『ポンコツなのはデータですよ!それにメタいですよ!文字数書き出すんじゃありません!』

「あんたはおかんかなんかかコラァ!作者手元に電卓なくて指で1234…って数えたんやぞぉ!」

『作者ァ!』       ※マジです



『とっとにかく、相手に集中しましょう!自ら水の中に入ったという事は水の中を移動出来る手段、要はヒレがありますから、それがなくなれば…』

「…でもここからじゃ攻撃出来ないじゃないか。遠距離も水中じゃ意味を成さないよ?」


『あの機能を使いましょうか…丁度良いところに来て下さいましたね…』


ん?脚音?

「だっ…大丈夫なんですか…?」

「ジェーンさん!?なんで来たんですか!?」

「凄い音がしたから不安で…本当に大丈夫ですか…?」


『シキさん、これを…』

「…なにこれ…?」

『説明はとりあえず後にしましょう、そこのペンギンのフレンズにこれを刺して下さい』


「刺す…?」

『良いから早くしてくださいよ!』

「あぁ判ったよ!…ちょっと御免なさいね…」

「プスッ…ンン…終わりですか?」

『大丈夫です。ではグローブにセットして下さい』


「とりあえずジェーンさんは逃げて下さい…」

「はっ…ハイ!」スタコラサッサ


どこに…あぁここか…

『セット!ジェンツーペンギン!』


おぉう!?なんだこりゃ!?

体についていた装甲が形を変え、ペンギンのようになった!

頭には白いヘアバンドのような装甲まで…


『これで水中のセルリアンに攻撃が出来るはずです!』

「つまり…!?」

『察して下さいよ!泳ぐんです!』

やっぱり!


「いくよ…」チャポン

おぉ!?お、泳げる!潜れる!

後水中でもあんまり苦しくない!


『相手はおそらく再生機能持ちです…腹に一撃を食らわせましょう!』

「了解…」

速い!スイスイ泳げる!


ドルルルゥ!

「なんの!」スイッ!

一気に深くまで潜って…

「SlaMpNum!スラッシュモード!」


下からぁ…

『ドルフィンジャンプ!』


「飛べない鳥を甘く見んなよぉッ!」

パッッカーン!


ふぃ…

一丁あがりぃ…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る