第6話 朝
遠ざかる昨日
夢の中を越えて
出来たての朝
真空色の彼方
秒単位で彩る
即興のステージ
君が好き
昨日も好きだった
今日も好き・・・
中指で鼻を抑え
少し上向きで
鼻水をすすった
電線に二羽のカラス
照れくさそうに
距離を置いている
君と僕
昨日の君と僕みたい
君が好き・・・
一瞬の静寂の狭間
吐き出した太陽の
柔らかい光線
集合住宅の煙突
白い煙が角度を変えて
右から左に流れた
君のこと
最近よく考えるんだ
君が好き
昨日も好きだった
今日も好き・・・
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