第269話
不意に、額の❌のキズ痕が、
ズッキーンと疼(うず)いた。
「う、ゥ……!」
ドックンと心臓が脈打った。
全身から力がみなぎっていった
。
「フッフ……、どんなに力んだ
って、ナワは解(ほど)けない
わよ!!」
レベッカは、余裕の笑みを
浮かべた。
だが、もう怖くはなかった。
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