第261話

「あら!勇者は、ここで朽ち

 果てて眠るのよ!!」

 レベッカはオレの下アゴを

優しく撫でた。


「う……!!」

 オレの身体がビクッと反応した。

 顔が歪んだ。

 少しくすぐったい。


「フフ………ッ!勇者にしては、

 まだまだカワイらしい

 お子ちゃまサイズの

 《少年ナイフ》ねぇ!!」

 

「ッるさい!放っとけよ!!」

 どんな必死にもがいても縄は

解(ほど)けそうにない。



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