第205話
あまりにも鮮烈だったので、
あ然としてしまった。
ドラゴンの首は、遥か向こうの
方にコロコロと転がっていた。
『お~~~い!卑怯だぞ!
急に剣を振るうなんて~~~
!!』
首だけのドラゴンがオレたちに
文句を言っていた。
首のなくなったドラゴンの胴体
は、首を探して右往左往していた
。まるで、往年のヤッさんの
ように、『メガネ、メガネ』と
言う感じだ。
「おい!ナポレオン!
可哀想だろ!!急に首を斬った
ら~、よけれねぇ~じゃン!」
オレが注意すると、
《だって、あンまりにも
うるせぇから……》
ナポレオンは口を尖らせた。
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