第173話 何て、可愛いンだ!

「恥ずかしい……!」

 ジルは頬を紅く染め、

はにかんだ。

「ゴメンよ!ナポレオンが無理を

言ってジルをオレの第二夫人に

したンだろ!?」


「いいえ、私は、ノア様を……

 、」小さく首を振った。

 かすかに声が震えた。

 潤んだ瞳でオレを見詰めた。

 胸が締め付けられた感じだ。


『何て、可愛いンだ……!』




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