2020年
153.本を読むことについて
前年から久しぶりに図書館で本を借りるようになり、普段読まないようなジャンルの作品を読む機会が増えました。(現在は雪で貸し借りに影響が出る可能性があるので控えていますが)
その中でちょっと思ったことを。
ここまでいろいろと書いておきながら私は以前から「誰を対象にして書くのか」ということについて全然理解が足りていなかったことをようやく理解できたかもしれません。
というのも、読んだ作品の中には「女性向け」あるいは「女性作者」による作品がいくつかあり、「男性作者」「男性向け」の作品と比較して明らかな違いが今更ながらに見えて来ました。
例えば男性向け。
「最強」「ハーレム」などの言葉に目が行きがちですが、基本的には昔からの少年漫画の王道と同じ、主人公が強くなり、(魔王などの分かりやすい象徴的な)強大な敵を倒す。主人公の立場がどんどん高い物へと変わっていくものが見られます。わかりやすいのがヒロインやアイテム、技や魔法などの分かりやすいステータスの存在ですね。つまり「自分を中核としたコミュニティを築き上げる」と言った所でしょうか。
だからこそ一所に留まらず、旅やダンジョンなど、強大な敵のいる場所へと向かう展開が出て来るのかもしれません。そのためには「家庭」という拠点となる場所は冒険には不向きなのかもしれません。両親が不在の主人公はよく見かけますね。
主人公のピンチという要素も時代に寄っての変遷はありますが、基本的には低い立場に貶められていることが多いでしょう。「追放」「失格」「カースト」などの言葉よく見受けられますが、主人公が最初は力が不足していることは昔の漫画などではよく見る光景でしたね。
例えば女性向け。
基本的にそのコミュニティ内での生活がベースとなっていきます。今のところ読んだ話では主人公は家庭環境や友人関係に重きを置かれているものが多いかもしれません。だから両親や姉妹の存在、関係が良好だったりと、幾分か家庭的な描写がみられます。騎士や王族など、主軸となる男性が強い立場のパターンもありますが、主人公は男であれ女であれ、立身出世とはちょっと違った目的になっていきます。
無論全てに適用できるわけではありませんが、男性向け、女性向けの作品をそれぞれ書く際に、どのようなキャラクター像、物語の趣旨を考えればいいか少し理解できたのではないかと思います。
そうなると、うちの作品もいくつかは女性読者向けということになるのかもしれませんね。明確にボーダーラインを作るのも野暮なのでどれがというのはあやふやでいいとは思いますが。
まだまだ勉強することは多いと思いますが、次に新作を書く際には「どっちに向けた作品なのか」というのを意識して書いてみてもいいかもしれませんね。
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