121.星が貰える作品と満足できる作品を書くのは別
カクヨムコン4、作品数が3200を超えたみたいですね。毎回大規模になっている気がします。「ミサキ」ももうすぐ10万字を突破するので一つの区切りはつけられそうです。そろそろ他の作品ももっと読みに行こうかなーなんて思います。
さて、今回はちょっと真面目な話を。
毎回コンテストのたびに問題になる複数アカウントと不正投票問題。読者選考である以上、上位に行くことが多くの人のアクセスを得る方法になるため、この手合いが増えてしまうのはコンテストの仕組みの上でどうしようもない点と言えます。
なお、商業的なことを言えば集客力、購買層の獲得などその作家にどれだけの力があるかを測る指標にもなるのでこのシステムも悪いところばかりというわけではありません。特定の層をしっかり取り込める方がランキング上位にいるのも事実ですし。
ただ、拡散力や宣伝力が不足している人の作品が埋もれ易いことも確かです。その中には本当に名作が隠れている場合もあります。
私はそんな作品を一つでも掘り起こすためにレビューも書いて宣伝もしています。もちろん自分の作品がそんな名作にカウントされれば嬉しいですけどね(笑)
さて、そんな中で書いているとどうしても書き手の中に生まれてしまう感情があります。
「どうして自分の作品は上に行けないんだ」
「いつもあいつらが上にいて上がれない」
「自分になんで星がつかない」
などなど、挙げたらきりがないと思います。事実、自分もその立場にいた者ですし(笑)
ただ、星がつかない読み手がつかない問題はいつだって悩まされる問題ではありますよね。特に面白いと自信のある作品で挑んでいるからなおさらです。
「初めてのラブレター」がランキングで上に行った時にはやはり一位とそれ以外のアクセスや評価の付き方は天地の差でした。読んでもらえれば面白いってわかるという一例かもしれません。
あの時は偶然にも「恋の話」部門のエントリー作品に悲恋が多かったため、王道純愛に振り切った自分の作品が逆に浮いたというアドバンテージもあったので、それが上手く働いたのもあると思います。全員が同系統で参加していたらどうなっていたか……。
そんなわけで、巡り合わせや上手く時流に乗るなども要素には入るんですよね。おっと、話が飛びました。
コンテストで評価されたいという気持ちはわかります。ですが、まず忘れてはならないことがあるのではないでしょうか。
その作品は、星を取るために書こうとしたのですか?
それとも自分にとって満足のいく作品を書こうとしたのですか?
言ってしまえば両方でしょう。自分が全霊を込めたものが評価され、ランキングで上に行ければ最高ですよね。ですが今、自分が書いているものは何なのでしょう。
始まってからいきなり星がバンバン入るような作品ですか?
それとも後半に伏線を回収していく、面白さがどんどん増していく作品ですか?
その観点が抜け落ちた状態で「星が来ない!」なんて言ってもそれは当然だと思います。読み手だって人間です。その人にとって区切りのいいタイミングがあります。評価が欲しいならそのタイミングを見極めて作品内で作るのも作家の技ではないのでしょうか。
書き手側も戦略をもって挑まねば、この読者選考は勝ち抜けません。作家本位の作品ではなく、読者のことも考えた構成だって必要ですよ。星を入れるタイミングを作ってあげましょう。
幸い「ミサキ」は区切りがいくつか作れる構成なので、どこかで評価が入れば嬉しいなーって思ってます。徐々に読んでくれる人も増えているみたいですし、後半から巻き返したいと思います。
さて、ここから一か月。
「ミサキ」読者の皆様もお付き合いよろしくお願いいたします。
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