22.読者の期待値

「魅力的な作品とは何か」

 こう問えば色んな答えが返ってくると思います。


いわく、表現力が優れている。

いわく、物語の展開に引き込まれる。


 特に、盛り上がる場面に自信がある作家さんは多いかと思います。しかし、悲しいかな、なかなか読んでもらえないのがWEB小説の悲しみ。評価も感想も、まずは読んでもらわなければ始まりません。そんな中で読みに来てくれた読者は何としても確保したいところですよね。


 本日、色んなラノベの冒頭を読んでみました。やはり読み始めたところから引き込みに来る作品が多いです。読みに来た読者を一行目から逃がさない。そんな意気込みが見えます。音楽で言えば期待させるイントロ、あるいは歌い出しと言えばよいでしょうか。初めて聞く曲を最後まで聞くかどうかは序盤の曲調にかかっているとも言えます。


 いわば、いかに読者に期待させるか。そこが重要なんですよね。物語全般に期待を持たせなくても、序盤の展開に期待を持たせる。そこで伏線を張ったり、物語が展開して行ったりする中で先を読んでもらえるかが決まってくるのかもしれません。自分自身、そこはまだ力不足だと自覚しています。過去の作品ではそこをあまり意識せず物語をスタートさせていたかもしれません。


「自分が書きたいものを書く」

「読者が読みたくなるものを書く」


 ただ趣味で書く以外であれば、これを両立していかなくてはならない。書籍化を狙うためにはまだまだ学ぶことが多いと思います。自分は物語の中身に自信があっても作品の魅力を表に出してアピールすることがまだまだ苦手です。


外観(タイトル、キャッチコピー、あらすじ)

入口(冒頭部)

情報発信(宣伝)


 これからのコンテストでもこの辺は意識していかないと手にとってすらもらえないかもしれません。もちろん、期待に見合った作品を書くことも大事ですけどね(笑)

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