　早速皆さん読んでいただいてありがとうございます。これからも読んでもらえるようなお話を書き綴っていきたいと思います。

　さて、私はカクヨム初期からの登録者ではあります。そのため色々とこの界隈で起こっていた事件も目撃しております。よく見かけるのはあちこちでも問題になっている評価ランキングの不正操作です。

（とはいえ不正操作の内容については特に言及するつもりはありません）

　コンテストになれば真っ先に特定の方が浮上する。それについて某場所では「クラスタ」「派閥」という揶揄がなされます。私はこの言い方があまり好きではありません。

　言ってしまえば我々はアマチュアです。編集部や出版社のバックアップを受けていないただの一般民です。その一般の人間が多くの方と仲良くなり、作品を真っ先に読んでもらえる立場を確立するのにどれだけの時間と労力を必要としたことでしょう。

　カクヨムでの最大の問題と言えばPVの回らなさ、いわゆる読者のつかなさが挙げられます。大手のサイトでは話を投稿すればある程度の人数が読んでくれる保証があります。それは当然登録者が多いからです。カクヨムはオープンしてから積み重ねてきた年月がまだ足りません。必ず読んでもらえる保証などどこにもありません。

　だからこそ、自分の作品を読んでくれる人がいてくれることがどれだけ嬉しいか。どれだけ書き続けようというモチベーションを生み出してくれるか。書いている身としてはいつもありがたく思います。

　そんな人がいればコンテストに参加し、まずその人から火をつけてもらえることだってあり得ます。自分の作品を読んでくれる人がたくさんいるならば点火する火種はいくつも生まれます。そこから目立ち、新規の読者を開拓することが作家としての戦い方ではないかと思います。

　これがクラスタと言われる部分なのかもしれませんが、自分の作品の良さを分かってくれる人を確実に持っていること自体は悪くないのではないかと思います。書いたらまず自分の作品を優先的に読んでくれる。そんな人が作れるって凄いことですよね。

　私自身、その域に達することはできておりません。他の方の作品の感想や応援がTwitterで流れてきて歯がゆく思うことも多々あります。

「なぜ自分の作品はここに流れてこないのか」

「自信はあるのに読まれない」

　そんな黒い感情はもちろん沸き起こります。だからと言って他の作品、作家へのリスペクトを失うのは作家としては良くありません。自分は自分なりの戦い方で頑張ります。

　今回のカクヨムコンでは昨年度の反省を生かし、多くの作家と関わりを持ってきました。一年間交流し続け、作品を読み、書き続け、そしてようやく今回の「封印のドラゴンハート」を書き上げることができました。

　その結果、現時点で90以上の評価と多くの感想・応援をいただくことができました。短期間でこれだけの評価を得られたことは大きな自信になります。

　私自身はカクヨムというものをただの投稿サイトというよりは、作家としての修業が行える場所として個人的にとらえております。確かに色々と不満もありますが、商業作家ですらない自分自身が、まだ売れてもいない自分が、影響力もない人間が何を言おうとも、業界に明るくない以上は筋違いの批判である可能性だってあります。

　もう一度言います。私たちはアマチュアなんです。だからこそ今は個人の力を上げるべきだと思っています。

　見ただけで気になるようなキャッチコピーを、作品の魅力を伝えられる宣伝を、冒頭の数話で読者を掴むため作品のクオリティを磨き上げる必要があります。

　正直不正な星の獲得によって上位になったとしても、そこがちゃんとしていなければそれ以上の伸びは見込めないと思います。

　当然、道義に反した行いは許されるべきではありませんし、そのような方々にはコンテストを通過して欲しいとは思いません。

　あくまで私は自分自身のスタンスを貫き、真摯に創作と向かい合いながら作品を書いて行こうと思います。不正工作をやっている時間があったら自分の作品と腕を磨き上げた方が建設的です。一分一秒でも作品のために時間を割き、良い物を作り上げることこそが書籍化、そして作家として活動し続けられることに繋がるのではないだろうかと思いました。

……とはいえ自分も未熟者。どこかで精神が不安定になることは必ずあると思いますけどね。

そんな時にこの記事を読んで気持ちを鎮められたらと思います。