メンドクサイ女

@odayakani

第1話

きみさんの仕事を真悠子さん、私、千花ちゃんで分担する事になった。

真悠子さんと私はざっと流れを聞いての引き継ぎ。

新入社員の千花ちゃんは1ヶ月かけてきみさんから仕事を教わった。

1ヶ月はあっという間でした。

きみさんは事務のほとんどを仕切って居たので、きみさん退職後は、右往左往しましたが、何とか頑張りました。

きみさんが退職してから早妃は入社、真悠子さんと引き継ぎに入った


課長と私と千花ちゃんは仕事中もよく冗談を言い合う。所謂、和気あいあいと言った職場


真悠子さんと早妃は同じ課ではあるけど担当する部門が違う事もあるけど、引き継ぎの為真悠子さんと早妃は四六時中一緒に居るので、世間話とかしなくもないけど、冗談を言い合う仲では無かった。

真悠子さんの退職が差し迫り、有給消化の為にちょこちょこ有給を取り出した頃、早妃は課長と私と千花ちゃんが冗談を言い合いわちゃわちゃしてるのを見てると、真悠子さんが退職した後、自分がひとりぼっちになるのじゃないかと不安だと言ってきた。

あまり、冗談とか好きじゃないのかと思ってたけど、同じ課でひとりぼっちなんてダメだなと思って、それから積極的に早妃に話しかけるようにした。

私には小学生の子どもが居て、早妃には中学生と高校生の子どもが居た。

子育ての話などで盛り上がった。

でも、私が子ども達のエピソードを面白く話をするとうちの子達はそんな事しなかったと若干上から目線でバカにしてくるのはムカついたけど、まぁ、早妃のが年上だし、そんなことで目くじらたてても場の雰囲気が悪くなるから、流してた。

いよいよ真悠子さんが退職して、早妃は一人立ちする事になった。

早妃はますます私と話をするようなった。

早妃は千花ちゃんを目の敵にするようになった。

千花ちゃんが席を外す時間が長いと訴えてきた。

私は折を見て「体調悪いとか無い?席を外す時間が長いかな?」とやんわり声をかけた。

私の仕事は外出する機会が多い。きみさんから真悠子さんが引き継いだ仕事も私が引き継いだけど、これまた外出する機会が多い。

私が外出して居るときに特に千花ちゃんは席を外す時間が長いのだと早妃が訴えてきた。

もう、こうなると早妃は千花ちゃんのやることなすこと気に入らないらしい。

真悠子さんが退職してから残業続きの早妃を心配して課長が少し役割を分担しようと提案。

千花ちゃんが日々の伝票を出す係になった。

千花ちゃんは少し天然なのかうっかり忘れてしまうことがあった。それも早妃は気に入らなかったみたい。

千花ちゃんが席を外すと早妃は時計を見るようになった。10分経過、20分経過と実況してくるようになった。

私はこのままでは職場がギクシャクしちゃうのでは…と課長に相談した。

課長は千花ちゃんにちゃんと仕事を割り振り出来てない俺が悪いと言い出した。

課長も少しずつ千花ちゃんに新たな仕事を与えたりと対応はしてくれた。

でも早妃の千花ちゃんに対する態度は段々エスカレートする一方…。

課長に相談をするも、美笑ちゃんも20代の頃に今みたいに仕事出来た?年齢を重ね経験を重ねて今があるんじゃない?と言われて、それもそうだな。と思った。

早妃は早妃で残業の時に課長に不満をぶつけていたみたいで、別にトイレでゲームしとっても良いやんか。ちゃんと仕事やることやってるし。俺ももう少し仕事振っていくから…と課長。

イヤイヤ、仕事中にトイレでゲームはマズイっしょと思ったが、この話は早妃の想像。トイレが長い千花ちゃんの事を私にトイレでゲームでもしてるんじゃない?と言うてきた事があった。でも私はそれ課長に話してない。想像やし、男の人に女の子のトイレが長いだのトイレに行く回数が多いだの言うのはどうかと思ったから…。

だから、これは早妃が課長に言うたに違いない。

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