No.89「カラクリ」

ビコト村にて…


クロウ「…どうだ?グレイの具合は…」

マコト「うむ…まだ目が覚めぬな…」2人「…」


グレイが暴走した日から4ヶ月、随分と月日が経っていた。


この4ヶ月で世界は変わってしまった。

世界のカラクリが全てひっくり返ってしまったように…


―4ヶ月前―

突如として大きな星が宙から落ちてきたのだ。

洪水、地震、火山噴火などの天変地異で

世界は荒れ果ててしまった…


そしてその大きな星は後に惑星アラーであることがわかった。


―現在―

クロウ「どでかい隕石が落ちてきたので…俺たちもひと思いにあの世に行きたかったもんだな…前世の記憶があるなんて俺達にはとても辛くて生きられん…」ため息をつくクロウ。ひと息ついてクロウは座りながら語る

「…なのに生きようとしてしまう…死ぬのが怖い訳でもない。…厄介なものだな…この世界のカラクリはどうなってんだ…俺たちは運命に嫌われてるのか…好かれているのかまるで解らんな。」マコト「…」

グレイを匿う小屋で語り合うマコトとクロウ。そこにビコトが飛び込むように慌てながら入ってきた。

ビコト「おばあちゃん!!」マコト「どうしたんだい、ノックもせずに そんなに慌てて…」


ビコト「空を見て!!…怖いの!!」


クロウとマコトは空を見上げるため、小屋の外に出ると…

クロウ「……?!…」


空が青く輝いていたのだった。

クロウ「…何が怖いんだ…?」ビコト「え…だって…空が青いのよ!?」クロウ「?…それが何だ…?」「だって…!!それじゃあまるで…私たち…」クロウ「…?」


「生きているみたいじゃない…!!」

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0&Z~グレイのアースファイル~ @kira-kira

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