No.87『細胞分子』


地球に降り立った人の目の前に現れた巨人はなんとかつてのヒューマ・オールだった。

科学者『ヒュ、ヒューマ・オール?!ヒューマ・オールなのか?!し、しかし…』

そして驚くことに、ヒューマ・オールは1人ではなかったのだ。

人々『何故同じ顔をした奴がこんなに沢山いるのだ!?』

ヒューマ・オール『私たちはただの細胞に過ぎない…貴方がたで言う所の細胞の分子の様なもの』科学者『分子だと?…どういうことだ?本体は別に居るとでも言うのか?』

するとヒューマ・オールは怪しく微笑みこう言った

『いいえ、我々はただ力を分散させているだけ。細胞分子も我々ですが、ヒューマ・オール本体も我々です。』

ヒューマ『私がその気になれば貴方がたが今すんでいる星も容易く破壊出来るほどの力は備わっています。』

人々『!!な…なんだと……!!』人々は恐れた。自らの過ちに恐怖を感じたのだ。

ヒューマ『だが、今はそんなことはしない。我に力を貸して欲しいのです。』人々『こ、これ以上お前に力を与えろと言うのか!?』ヒューマ『違う。我の本当の敵は……』

ヒューマ『獣です。』人々『け、獣?!』

ヒューマ『そうです。神獣と呼ばれる獣たちが星を支配しようとしている…。星が再び青く染まったのは彼らの仕業…。木々溢れる森、水の海、そして野蛮な生き物…彼らが星を制圧するなど人間の神ヒューマ・オールが許すハズがない。』

人々はすぐには理解できなかった…。この言葉の本当の意味、そして自らの愚かさに。

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