No.77 「非常事態」
グレイ「私が来る前に二人のヒトが遺跡のことを聞きに来たというのですか!?」ニンショウ「あぁ。確か名前は…ラスカとか言う青年じゃったかのぅ…。」グレイ「…ラスカ?…」
―回想―
グレイ「この人は…?」
フラッグ「ラスカだよ。お前の兄さんだ。」
グレイ「兄さん…?」
フラッグ「…と、言ってもラスカは俺の子ではなく養子だがな。今はどこで何をしているのか…。連絡がつかないんだよ。」
グレイ「兄さん…。」
―現在―
グレイ「ラスカ…。僕の兄さんだ…」ニンショウ「ナニ?本当か!?」グレイ「そのラスカって人の他にいた老人の名前は…!?わかりますか?」ニンショウ「う…?んー…。なんだったか…。」
グレイ「思い出せませんか…?」ニンショウ「すまんのぉ…忘れてしもうたわい」グレイ「そうですか…ありがとうございます。」
(ザワザワ…。)村人たちがざわめきだす。
ビコト「ねぇ…外騒がしいよ?」グレイ「?」ニンショウ「なにごとかね…。」
ニンショウ「どうした?皆して騒ぎよって…」村人「村長!大変です!グラーンド大陸中がびっくりするくらいに!」ビコト「どうしたの?何があったの?」
村人「遺跡の守り神様が、いないんだ…。いつも護ってくれているのに…」
グレイ「…ニンショウさん…、守り神って…?」ニンショウ「ボーグと呼ばれる神の使いじゃ…。わしらはそのボーグと共に土地を護って来たのじゃ」グレイ(ボーグ…やっぱり…!)遠くから村人が走ってくる。その中にはビコト村の長老、マコトいた。
ビコト「お、おばあちゃん!?どうしてここに…!?」マコト「おお!ビコト…!非常事態じゃ…!」ニンショウ「何があったマコト…非常事態とは一体…」マコト「ウーシャン海域の神殿にも…ボーグがいないらしいのじゃ…。変わりにウヨウヨと動く何だかわからん者がうごめいとるらしいじょ…。」ニンショウ「なんと!?ウーシャンからもボーグが消えたと申すか?!」グレイ「それは…まずい問題なのか?」ビコト「ええ…!とても…!この大陸はボーグと私たち小人の力で護って来た土地…。ウーシャン海域も同じよ!島々に人々がボーグと共に自然を護って来た…。ボーグはなぜいなくなったのかそれがわからないと…。全ての遺跡や神殿にボーグが戻って来ないと…」グレイ「…来ないと…?」
ビコト「災いが起こるわ…とても…とても恐ろしい災いが…」グレイ「…災い…だって…?」
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