No.76 「ニンショウ村」
―グラーンド大陸 ニンショウ村―
ビコト「着いたよ、グレイ。」グレイ「ここがニンショウ村か…」ビコト「ほら、降りた降りた!」
ビコト「ここはね、アタシのお祖父さんの村なの」グレイ「…。」
ビコト「ニンショウって私のお祖父さんの名前なんだよ」
グレイ「………。」
ビコト「…その隣の村に遺跡があってその村がマコト村っていうの」
グレイ「……へぇー…。」
ビコト「…ねぇ!」グレイ「ん?」ビコト「私の話し…聞いてた?」グレイ「え?あ、ああ…うん…。」ビコト「ホントにィ~?」グレイ「き、聞いてたよ!ありがとうな、情報を教えてくれて…。助かるよ。ありがとう、マコト。」
ビコト「私はビコトです~!マコトは私の祖母なんだけど!信じらんない!」グレイ「あ、あぁ…ごめん…。」ビコト「もういいや!そんなことは…早くマコトばあさんに頼まれたグレイのナビゲーションのお仕事を終わらせよーっと…。」グレイ「あぁ。よろしくな、ビコト。」
「それで…ここはだな…。…ふむふむ…。」
ビコト「じぃじ~!」「ん?マコトか?」
ビコト「じぃじまで!全くもぅ…。じぃじ!私よビコト!」ニンショウ「おぉ、ビコトか!久し振りだなぁ!」
ビコト「昨日も来たでしょ?私は…」ニンショウ「え?そうだったか?」ビコトがため息をつく。
ニンショウ「ところで、ビコト。いつの間にこんな素敵なボーイフレンドが出来たのか!背が高くてイケメンだなぁ!」ビコト「別にそんなんじゃないって…この人、スカイスペースから来たグレイって人。遺跡のことで聞きたいことがあってじぃじのところに来たの。マコトばぁからはこれ以上分からないからばぁより詳しいじぃじに聞きに来たって訳」
グレイ「はじめまして。グレイです。よろしくお願いします。」ニンショウ「村長のニンショウです。家の孫と家内が偉く気に入ったようで…ありがとうございます。滅多にイケメンなんてでないからな…ご馳走さまです。」
ビコト「バカッ!やめてよ!そんなイヤらしい言い方しないで!」
ニンショウ「はっはッは!では、ボーイフレンドくん、わしからも案内をさせてくれ、なんと言ってもわしの村じゃからなぁ!」ビコト「~~~…!!」
グレイ「はははは…」
グレイはしばしの間、ニンショウ村の観光をした。
その後、グレイはニンショウ村 村長の家で村長のニンショウに遺跡の話をお願いした。
ニンショウ「うむ、着いてきなさい。」
ニンショウ「…で、何から聞きたいのかな?グレイよ…」グレイはためらいもなく心に決めていた質問をした。
グレイ「このグラーンド大陸の遺跡とウーシャン海域の氷島の神殿のことを教えてください。」
ニンショウ「…驚いたな…ここ1ヶ月足らずで遺跡巡りの者が二回も来るとは…。」
グレイ「えっ…?」
ニンショウ「この前も来たんだよ…君と同じくらいか上の青年と、わしと同じくらいの老人がな…」
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