No.71 「神の会話」


ボーグたちをなぶり殺しにする者たちが今度は森を燃やし始める。

ならず者「ヒヒヒ…!死んじまえ!バケモノめ!ヒャハハハ…!」

ボーグ「ガガー…。」ボーグが壊れて死んでいくなか、空が紺色に光り出す。


ならず者「な、なんだぁ?」ざわつくならず者たち。すると空から声が流れてきた。


?「神に逆らった罰を…受けてもらう…。」

ならず者「…!?」

すると途端に雨雲が現れ、雨が降りだす。


その雨は森をの火を瞬時に消してならず者たちの真上にやってきた。


ならず者「…雨?」


うわああああぁぁ!!!


ならず者「身体が…痒い…!か、顔が…取れそうだぁ…」ならず者たちの身体から血が吹きだす。

その雨は、ならず者たちを10秒もしないうちに血溜まりにしてしまった。



(ピピッ!ピピッ!)同じ頃、キーンの通信機が鳴り、キーンがその相手と受け答えの会話をしていた…。

「キーン殿、私だ。フラッシュ大統領だ。」通信機を通してキーンに話を持ち掛けたのはフラッシュシティの大統領、フラッシュだった。キーン「あら、大統領!?何かあって?」大統領「君が提供してくれた情報の事だが…ガガガ…ガガー…」通信機の聞こえが悪くなり始める。

キーン「?大統領?おーい。…もしも~し…?」

すると全く違う声がキーンに話をかけてきたのだ。

?「よくもまぁ世界を振り回してくれるなぁ…パンジャ…。」キーン「!どうして私の名を…」なんとその者は、旧世界のキーンの名を知っていた。

キーン「…そっか…やっと出てきてくれたのね…神サマ…。」

キーンはもう何もかも分かっているかの様に受け答えした。

キーン「いえ、あえてこうお呼びすべきかな?ヒューマ・オールと。」なんと、話をかけてきたのは旧世界でリセットエリアにいた神のヒューマ・オールだった。

ヒューマ「その名前を出したこと…そして貴様がした行動の意味…分かっているのか?」キーン「ふ…。こうでもしないと貴方は出てこないのでしょう?」


ヒューマ「なるほど…?死にたいらしいな…。」キーン「殺すなら殺したら?落雷でも落としてさ。でもね、ヒューマ・オール…。」


キーン「神様ならヒトの運命を簡単に奪えるなんて…思わないことね。そんなの神様じゃない。ただのヒト殺し…そうでしょう?」


高笑いするヒューマ「フフフフ…ははははははは!!」


ヒューマ「面白い!ますます気に入ったよ」キーン「あんたに気に入られたくなんてないよ…」


ヒューマ「しかし、この世界をマトモに見られるのは貴様と私だけだ。この幻の世界を荒らして何がしたいのだ?パンジャ…。貴様はあの青年を使って何をしようとしている…」


キーン改めパンジャ「か~!感じ悪ッ!分かっているくせに…。まぁ確かにね、グレイは利用しているだけに過ぎないよ。ただグレイが0&Zに唱えたのは世界を全く別のものに見せかける魔法をかけたようなものだからね。ただここまで上手く彼を騙し込めるとは思わなかったよ。」


ヒューマ「この世界は混沌としたままだ。グレイはただ自分と同じような姿の獣とじゃれているだけ…。お前は奴の願いを叶えたかっただけなのか?違うまい…話してもらうぞ、その口から…直接な…」


パンジャ「ほんっと嫌なやつ…。私は…あんたにとって代わり神様になりたかっただけだよ。」


ヒューマ「あの時…0&Zの光が見えたときに…惑星アラーに飛んでいかなかったら私もヒトや獣に変わっていたよ…。全く危ないことするヒトだよ…。グレイは…」


パンジャ「私はアイツのそういうところに惚れたんだよ。」ヒューマ「馬鹿が…。で?それで願いを叶えさせたのか?奴のその(獣と分かり合う)という願いを…。」


パンジャ「それだけじゃないよ。彼には可能性を与えたんだ。」ヒューマ「可能性…だと?」パンジャ「そうさ。」ヒューマ「それは…私からも見えない…。何をしたのだ?」


パンジャ「なぁに…ちょっとした革新だよ。」

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