新世界 編

No.51 「新しい物語」



スカイスペースの街フラッシュシティ。

新しいグレイはこの街で新たな生命体、人間の母親キーンと父親フラッグという新しい両親と共に暮らしていた。


グレイ「…どこだ…ここ…?」父、フラッグがグレイの部屋へやって来る「グレイ、早く飯食え。今日学校だろ。」グレイ「…あなたは…誰ですか…?」フラッグ「はぁ?お前…寝ぼけてるのか?早く飯食って学校行ってこい!俺はもう出るぞ。」

グレイ「え…あ…はい…。」フラッグ「あ、母さん夜勤だったから寝てるぞ、起こすなよ。じゃあな!遅刻するなよ!」

バタン!(扉が閉まる音)


グレイ「…ここ…どこだ…?僕は…誰だ…?」

グレイは驚愕した。

スカイスペースのフラッシュシティという街は見渡す限り大きな建物が聳え立つ以前の世界とは見渡す限り全く別の世界だった。


グレイが道端の人に話をかける「あの…学校って…どこですか?」人「え?あー…ここから一番近い学校はメモリー学校だね、この道を真っ直ぐ行って信号を曲がるとすぐそこにあるよ。」グレイ「あの…ありがとうございます。」


たくさんの人が行き交う街でグレイはメモリー学校に向かっていった。


―メモリー学校―

グレイが学校の前にいた人に話をかける「あの…ここって…メモリー学校…ですか…?」すると、話をかけた男性が「キミ!遅刻だぞ!早く入って!」グレイ「あ…はい…。あの…どこに…?」男性「キミ…自分の教室もわからないのか?」グレイ「……はい。」男性「…仕方ないなぁ…。じゃあ一緒に行こう!職員に聞けばキミの教室もわかるだろうからね」グレイ「…ありがとうございます…。」


男性「キミ、名前は?」

グレイ「名前?…えーと…」男性「自分の名前もわからないのか?」グレイ「あ、いえ……。」記憶思い返すグレイ 《フラッグ『グレイ、早く飯食え。今日学校だろ。』》

グレイ(グレイ…きっとこれが…僕の名前なんだ…!)


グレイ「…グレイ。」


グレイ「僕は…グレイといいます…!」


青い空に赤い星が辺りを明るく照らしている世界。


新しい世界で新しいグレイの新しい物語が今、始まる。

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