其々の理想 編
No.10「 不思議な出会い」
ワイト国はラック国とラック国との関係も浅くないエリアRの小国である。グレイとラック国の城叔父のロットはそのワイト国へ向かっていた。ロット「ずいぶん長い旅になりそうですな、グレイ様。私の寿命が保つかどうか…。」グレイ「弱音か?ロット。護衛をすると言ったのはロットだろ。寿命で、先に死んでしまっては護衛は無意味だろう?」ロット「ワハハハ!それもそうですな、相変わらずお厳しい。」 ため息をつくグレイ「のん気なもんだな…。この状況でよく笑えるよ。いつ殺されてもおかしくないってのにさ。」ロットが操縦する。小さな飛行機でワイト国へ向かっているグレイたち。そこへ謎の物体が近づいてくる。「うわぁ!なんだこいつ!」 その物体は赤色の一つ目で全身が白く、3本の指の手が浮いている奇妙なやつだった。
「ピー。ピー。」物体の赤い目が点滅する。すると、同じ様な物体が、次々やって来る。
気がつけば、グレイたちが乗っていた飛行機は、囲まれていた。「ピー。ピー。」ロット「クソ~!こいつら!撃ち殺してやる!」グレイ「待って!」ロット「!?グレイ様!?」グレイ(この物体…、何か喋ってる…?) グレイの頭の中に、声が流れ込んでくる。「ソナタカラナニカ、(フシギナチカラ)ヲカンジル…。」「ソナタ、ヒトデハナイナ…。」グレイ「僕たちはヒトだよ。キミたちは…?」謎の物体「ウソダ…。オマエ(アラービースト)ダロ…?」グレイ「えっ…?」謎の物体「!!」謎の物体たちは、グレイの腕を見て驚き、動揺しはじめる。「オマエ…。我ラガ王ノ器…。ダカラ…。リセットエリアニキテクレ。急ガナクテイイ。アナタ…我ラガ王…。ヤットミツケタ…。」グレイ「!?…リセットエリア!?王の器…!?どういうことだ!?キミたちは一体…!?」謎の物体「ワレラハ、(リセットサマ)ヲ、マモルモノ。ソレイジョウハイエナイ。」そう言うと、その物体たちは去っていく。グレイ「リセットサマ…だと…!?」ロット「な、なんとか助かりましたな…。」グレイ「あ、ああ…。」ロット「なんだったんでしょうね…。あのロボットみたいなやつら…。見たことがない種族でしたね。獣とはまた違いましたな。」グレイ「ああ…、そうだな…。」ロット「おお!見えてきましたぞ!ワイト国です。」グレイの不思議な出会いはこの世界の運命の歯車をゆっくりと廻しはじめていた。
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