せっかちなユーザーを掴む術。


 皆さん、説明書を読むのは好きですか? 私は大の苦手です。


 例えば、ゲームソフトを買ったとするじゃないですか。箱を開くと、ディスクと説明書が入っています。画面の見方や、コントローラーの操作方法、ゲームの世界観まで網羅され、遊ぶ前に読めば、スムーズに楽しむ事が出来ます。この説明書程ではありませんが、読まずに遊んでみてもいいように、ゲーム内にはチュートリアルが大抵用意されています。ソシャゲでもあるじゃないですか。あのスマホとかでやるゲーム。初めて遊ぶ時、これは何が目的のゲームで、ここをタップしてこうして下さいとか言われません? 昔からある家庭用とか携帯用のゲームのソフトでも、最初にそういうものが用意されているんです。でも思いませんか? 別にその説明が無くたって、取り敢えず遊んでみれば、その内慣れるって。


 私のような、説明書を読まずに遊ぶプレイヤーとは、そこをめんどくさいと感じて読まないんです。別に読まなくたって、遊んでみれば分かるじゃんと。どうせゲーム内でも説明されるんだしと。やっぱりされますしね、何かあるごとに必ず。小説を読む際にも、これに似た感覚があるんです。んなあらすじ読まなくたって、読んでみれば分かるんだしと。あらすじで説明されている事は、必ずと言っていい程本編でも語られますから、何となく面白そうだなって感じたらそれだけで、結構あっさり読んでみるんですよ。逆に言うとあらすじの時点で、何行も何行も説明されるのは、正直言って煩わしいんですね。読んだら分かるんだからと、尚更めんどくさくなって読みません。


 「続きを読む」って、折り畳まれてるぐらいびっしーってしっかり書かれるユーザーさんいらっしゃるじゃないですか。ごめんなさい私、折り畳まれてる部分、あんまりちゃんと読んでません。私が書いている小説を見て貰うと本当に分かりやすいんですけれど、この何の気合も無い日記を例外として、全て折り畳まずにそのまま全文を読める分量であらすじを書いています。シンプルなんですね。物凄く。


 本当に要所な部分だけを書くと、説明されていない多くの情報を本編に置いてくるという事になり、このあらすじに書かれている情報とは、本当はどういう姿をしているのだろうかと、それだけで読者の目を引く事が出来る鍵になります。書店に並ぶ本や漫画の帯をイメージすると分かりやすいかなと思うのですが、短い言葉で、印象的なフレーズが書かれていますよね。帯を見て買う事もある自分からすると、よりシンプルかつ強烈な方が、きっと人の気を引きやすいんですよ。裏表紙のあらすじだって、文字量を見てみるとそんなに大した事ないじゃないですか。ああいう作りを意識したあらすじを書けるようになると、それだけで強力な武器になるんだなと、感じました。


 あと、折り畳む程書くという事は、折り畳まれている部分を全表示させるという作業を読者に与える事になり、本編に入る前の段階でそういう手間を与えるのも、なるべく無い方がいいだろうなと。どうせ本編で語られる情報を得る為に、わざわざクリックするかと問われたら、そんなする暇あるなら本編読みますという人と、煩わしいんでやっぱりやめますと、そのまま去ってしまう人が生まれるかと思います。ネットって便利な分、結構こうした些細なひと手間の有無で、めんどくさいからいいやと遠ざかっているものなんですよ。閲覧するだけなのにごちゃごちゃしててやだなと感じるサイト、見た事ありませんかね? いかにストレスを与えずに情報を提供出来るかという点でも、あらすじを考えるのはいいかと思います。私のような短気なユーザー、決して少数派では無いと思いますよ。


 タイトル→タグ→あらすじ→レビュー数やその本文・各エピソードタイトルの雰囲気と来てそこで、やっと本編に向かうんだと思うんです。読者とは。少なくとも自分はそうです。その道中であるあらすじで詳細な説明をしてしまうのではなく、更に読者の興味を引く為の、段階の一つという視点を持って書いてみると、より効果的ではないのだろうかと感じました。要は本編への加速段階ですね。もたついてると逃げられちゃいます。


 ……と、こんな感じですかねえ今回は。正直勉強させて貰った部分が殆どなので、自分で気付いたものと言えばこのぐらいです。お陰で次に書く話のネタも集まりましたし。ありがとうございます。



 では、コピペが出来るようになりましたので、久々に作品紹介です。レビューを書いたものからいきましょうか。


 入江浅さんで、『カキモノヅクリ』です。


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884896795



 現在連載中の現代ドラマです。エピソード数は五つで、タグもセルフレイティングも無しですね。総文字数は、8,795文字。


 大学に入った女の子の主人公が、新たに出会った友人達と小説を書き始めるお話です。主人公からすれば、それまでの学生生活でからかいを受け、嫌な思いもした創作活動ではありますが、矢張りやめられないと、再び筆を取る訳ですね。同人誌を出そうと、友人らで掲げた目標に邁進し、それまでやった事の無かったアルバイトも始めてみたりと、新たな生活が始る様が、何とも爽やかと言いますか。面白いですよ。



 もう自分はコンテスト期間ではありませんが、まあ載せますか! こっちは私が書いてる、『鬼討』です。


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884394457



 ……そうだ紹介文のネタが切れてたんでした。えー。――可愛いらしいヒロインがわんさか出ます現代バトルファンタジーでーす。主人公とはイチャイチャしませんしメインヒロインの出血量が甚だしいので、血とか無理だわって方はご注意下さい。マジ真っ赤です。当分こいつの完結目指して頑張ります。


 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。



 では今回は、この辺で。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る