第8話


       ∞∞


「くそ、キーウィー、暴れるなって!」

 馬に乗る彼は、本当の主を待つ馬に抵抗されていた。

「その馬は使わない。馬よりも早く辿りつくためには、車だけで充分だ」

 有無を言わせず、サイドを連れて馬車の中へ乗り込んだ。そして、左腕の指を

逡巡しつつも、取り外して中の空洞を露にさせた。それを前に向けたまま、馬車の後方へと進み、地面と水平にして放った。

「あ、しっかり掴まってて」

空砲によって、本来ならば得られないスピードを得た馬車は、車輪を宙で回転させながら、前進していった。サイドが柱で盛大に頭をぶつけているのが、何とか確認出来た。


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 リラは王と女性とを遮らないように、場所を移動した。刀は相変わらずその場にあった。

「ここで決着つけないと、これからも同じ事が繰り返される」

 そうでなくとも繰り返される、とは言わなかった。面倒だったのだ。

「王、あなたも震えてるだけじゃ、綺麗な女だけじゃいられない。どうするの」

 早くこの場から離れたくて、でも、最後まで見届けたくて、リラは催促した。

 ようやく王は口にした。

「貴方は、陛下を通して、何を見ているんだ」

「ワタシのことなんて、どうだっていい」

「……そうだな。――陛下、願いをきいてくれますね」

 黙っているので、リラが刀をちらつかせた。力の無い悲鳴が耳に届いた。

「い、いやよ!」

「――だって。じゃあ行こう、王様」

 間の抜けた声が重なる。リラは刀を捨て、王の手を取った。

「交渉決裂。これから王はこの女と全面対決。まずは、先手を取られたので、攻めに行く。簡単な話じゃない」

「え、でも、そんなの……」

 たじろぐ王に、リラは指を突きつけて言い捨てた。

「あなた、大事なものさえ守れないのか。だったら、王なんて最初からやらなきゃよかったんだ」

「……そんな」

「きれいなおうさま、ではいられないわけ。奪われたくなかったら、守り切れ。王として、その覚悟が足りないなら、逃げればいい」

 どっちにしても、ワタシはロロの所へ行くけれど。

 王の手を離して、リラはその場を去った。残された二人を、静寂が包み込んでいた。

「……覚悟は出来てる。おれの大切な国に手を出すのなら、戦おう」

「うらぎりもの」

「約束を破ったのはどちらなのか」


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『じゃあ、一旦帰るから。また来るから。その時に』

『必ず来なさい。絶対ですよ』

『わかってるって。嘘吐かないから』

『わたくしを裏切ったら許さないから』

『あ、おれも。君がおれの家族に手を出したら、許さない。だから、――気をつけて』


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 リラは馬と格闘していた。どちらの馬も言う事を聞いてくれないのだ。日が落ちて気温は下がったというのに、その額には汗が張り付いていた。

 落とされたリラに手を伸ばし、ありがと、と呟いた。返事はなかった。

 その時ふと、右手の人差し指に赤いリボンが巻きついているのが見て取れた。

「結構可愛いとこあるんだな」

「うるさい」

 馬に乗れないのだろう。繋がっていた紐を解いて、

「アプ、お前は好きな所へ行け。おれの国でもいい。どこかへ」

 そう命じると、馬はどこかへ駆け出した。茶色い毛並みであった。

もう一頭の馬に、まず王が足を庇いながらも乗り、それからリラに後ろに乗るよう指示してきた。何度か確認してから、紐を軽く揺らして、前へ走らせた。

初めての体験なので、リラは王にぴったりと抱きついて、落ちないようにした。しばらく間があって、ずっと訊きたかったことを質問してみた。 

「……リラ嬢、貴方どうして自分を傷つけた?」

「そうしないといけなかったから」

「どうして。教えてはくれないか……」

「そうしないと、ロロに当たってしまいそうだったから」

「そ、んなことで自分から?」

「ワタシにとってはそんなことじゃないから」

「……貴方の、心はすごい」

 言うと、王は赤い布を抜き取るなり地面に捨てて。右の耳から何かを取り外し、リラに預けた。所々黒くなった血がこびりついていたが、質の良い金属に赤い塗装が施されている、イヤリングの一部分だった。

「礼だ。汚れてはいるが、よいものだ。売れば金になる」

「別にお金とかいらないし」

「そのリボン、気づいてもらえなかったら、そこにある輪に通して、耳飾りとしてつけろ。きっと似合う」

 ふと王がこちらを振り向いた時、二つの目が窺えた。リラは少し驚きの色を浮上させて、見据えた。

「その目……」

 彼女の目は、白目の部分も血が塗られたかのように、紅色をしていた。リラはそれが何を示すか、知っていた。

「ああ、お願い、リラ。おれの意思を継ぐ、彼を助けてくれ」

 そう言い残し、ばたりと倒れた。精神的にも、身体的にも限界であったのだろう。

体は汗でびっしょりだった。

 主の急変に足を止めて、心配そうにこちらを見つめる馬。リラは力の入っていない体を馬の首と自分の体で挟んで、動かないようにした。そして、馬と視線を交わせる。手には渡されたイヤリングが、ちらりと輝いた。  

「馬、あなたも王に従う部下なら、ここで足を止めている場合じゃないだろう。あなたの大事な人、抱えて放さないでいてやるから。さあ、思いっきり、走れ」

 それから、馬の腹を蹴り上げた。馬はそれに応えようとしたのか、ひたすらに走り出した。その姿はまるで、天馬のようであった。

「やれば出来るじゃない、馬」

 風の中に、血の臭いと、火の臭いが混ざっていたのには、まだ気づかない。


       ∞∞


燃え盛る炎は、この国を侵食していた。

 真実を話せば、間に合った。馬よりも速度のある馬車は、火を放つか否かを迷っていた一人の兵士のところまで辿り着いた。

「ありがとうロロ! これで……」

「いや、奇跡だ。僕の体がここまで保ったなんて」

「えっと、止めてくれ! 早くしないと……! ぶ、ぶつか――」

 ぶつかった。やはり、機械の体は上手く機能してくれなかった。停止の命令を下しても、相変わらず、空気を放出し続ける。

馬車は兵士を撥ねた。その拍子に兵士の手から、木の棒に点火されていた火が一つの建物に触れた。そこから、自分の力を発揮し始めた火は、蛇のように侵食範囲を広げていった。火はあっという間に国を包んでいく。

「間に合ったのにっ……! 皆、早く逃げるんだ! 火が、火が来るぞッ!」

 撥ねたまま、建物にぶつかった馬車の中は、多くの物が壊れて落下してきた。その中の一つが僕の腕に当たって、故障させた。これで、本来の僕の左腕となった。

 安堵する暇もなかった。サイドはただちに人々を避難し始めた。僕も手伝おうと馬車を飛び降りる。

「くそ、火が……!」

 紅蓮の炎から大人を助けようと、もがいていたサイドの肩を掴み、叫んだ。

「火の中はいいから。君は水でも汲んで来て、それから避難させて。それが終わったら僕のところへ」

「でも、この人――」

「火は僕に触れられない。そういう設定なんだ。だから、早く」

「――う、いつもそうだ……。僕は何も教えてもらえない」

「今ここで言う? 王様に怒られるよ」 

王の名により渋々頷いたサイドは、立ち上がり、駆け出した。僕はそれを見送ってから、煙を吸って動けない人を火から救ってやった。やはり、前の時と同じく熱さも何もなかった。炎の方が僕を避けているようにも思えた。

けれど、火には干渉されず、建物といったものには干渉され、人の過去に存在する人には干渉出来て、その人の根本的な過去には干渉出来ない。とは、まあ、どのラインで区別しているのかよくわからない。何よリラリーのリボン。あれは何だ。尋ねたって答えないメルは何を考えてる? リラに何かあったら――。

「――助けてッ……!」

 背後でガラスが割れた音がした。振り返ったが、距離があり過ぎる。受け止めることは出来ない。サイドは手一杯だろう。

 正直、こういう無駄でしかない、手助け。気乗りするはずもない。ただ呆然とここに来て初めての死人を眺めていた。

「そこの鎧、お前、火、大丈夫なんだろ! 少しでも多くの人を助けろ! あとは俺らに任せて!」

 どうして命令されているんだ、と疑問に思いつつも辺りを見渡した。すると、赤い人間たちが火の中にわらわらと集まっていた。それも皆、ここの人間を助けようと一生懸命に動き回っている。

「どうしてここに……?」

「王がいないんだから、ここか、あいつの城かのどっちかだろう。アプ――俺らの馬なんだ――とすれ違ったから、何かあったんだと思ってな。ならビンゴだ。まあ、いつかはこうなると思ってたけど」

「王は王じゃないの、皆知ってるの?」

「知ってるも何も。王族っていうのはマナーに五月蝿いのに、床に寝そべって寝たり、魚を頭から齧りついたり。王のすることじゃねえよな。それに、髪の色も、脱色し切れなかった金がかなり残ってるんだ」

「へえ」

 僕らは死の一歩手前の人を手早く救った。判断が早かった、人手が多かった、何より僕が火の中に入れることが大きかった。それでも、死んでしまった人間はいたし、それについて心を痛める時間も無かった。一人でも多く。リラに関わるなと言われる前に、早く。

「こいつで最後だ!」

 弱々しい足取りを支えられている女性は、金髪を煤まみれにして俯いていた。今にも崩れ落ちそうで怖かった。

「よし、ここから離れるぞ!」

 そう合図して遠くへ目を移した瞬間、サイドが蹴り飛ばされるのが見えた。馬車の中に入り、意識を失った。近くには火を放った兵士がいて、今にも火をつけようとしていた。

「やめろッ、やめてくれ、ほ、本当にやめて! 彼はまだ死んじゃ駄目なんだ……! 彼は僕の――」

 ずっと遠い向こう側にリラが見えた。駆け寄ろうとして転び、泣き叫ぶ王の姿もあった。

 点火された。兵士も恐怖と戦うので精一杯なのだろう。善悪の判断なんて出来るはずもない。

馬車は勢いよく燃え上がり、火の車と化した。僕が急いでも、リラが急いでも、サイドは焼け死ぬだろう。時間の計算で僕が間違うはずがない。絶対だ。けれど、諦めたくない。どうすれば。そう思っていると、自分でも知らない内に、リラの方で視線を固定していた。ピントを絞ると、彼女の口が何かを発している。リボンの巻かれた人差し指で真横を指している。


〝み、ず、う、み〟

理解した僕は素早く左にずれ、左腕をとある位置まで持っていった。

「Jを基準、Cの位置まで移動、Kに配置、角度はやや下。発射!」 

 馬車と地面との間を狙い、空気の弾を発砲した。下から潜り込ませた空気は、見事に馬車を吹き飛ばし、リラの示す左――僕から見て右――に押し退けることに成功した。馬車は示されるまで気づかなかった崖から落ち、消えていった。――勿論、それで終わりではない。湖の深さがどれほどかわからない。火の手から免れても、水によって命を落とすこともある。それに運良く水のある場所に落下出来たのかも微妙だ。衝撃の強さに、サイドの脳が耐えられないかもしれない。そんな問題がありつつも、リラを信じたのは――わからない。義務感に駆られたとだけ言っておく。

「大丈夫かな」

 リラに近寄って問い掛けると、微笑まれた。

「見えなかったの、ロロ。お迎えが来てたのよ」

崖の上からそっと下を覗くと、確かに湖が存在した。その中央に馬車が浮かんでいた。あまり深い湖ではないらしい。

馬車の上に、仕組みはわからないがベンチが乗っかっていた。水の中へ上手く落としたのはそれのお陰かもしれない。空中を飛んだ馬車の上から伸し掛かったのだろう。ベンチを落としているのは、<主なる神>であり、『エデンの園』の番人であり、煌めく<炎の剣>でもあるケイが担っているはず。姉と違い、優しい心を持っているんだな、と思う。ケイの計算ならば間違っているはずがない。

湖から顔を出したサイドは、焼けた服をそれとなく着込み、陸地へ上がった。王は既にそこまで馬で駆け寄っており、他の者も下へと集合していた。

「帰ろうか」

「見ないの?」

「やることやったからなあ。……途中で捨てるならどうして、とか言う?」

「ううん。言わない」

 日の出は近かった。一日が終わってもベンチの所まで行かなかったら、どうなるのか気になってしまい、結局二人でその場にいると、ベンチの方から迎えに来て、現在へと連れ帰ってくれた。僕とリラは同意見だった。

「あの人らを見届なくとも、幸せになるのがわかるよ」


       ∞∞

 

 石を投げて、王の顔に傷を作った。よく考えたら、女性だということを思い出し、女性に手を上げたことが恥ずかしくなって、そこからずっと後悔している。

 ある日、ずっと気に掛けていた傷のことを、ぶっきらぼうに訊いてみた。

その傷はもう痛まないのか。

もう血は固まっていたが、既に赤く痕が残ってしまっていた。そのことが酷く残念であった。王はよく見ると、美しい顔立ちをしていた。

「なんだ、まだこれを気にしていたのか」

 けろりと笑った王は、自分の小刀でその傷の上から紅の線を入れた。予想もしなかったことに、サイドは思考が停止してしまう。呆然としてしまい、言葉も出ない。

「ルーン文字を知っているか? このバツはゲーボという文字を表すんだ。意味は結合、贈り物、愛情。この傷に対して、その分おれは君へ愛を返そう」

 そんなの不平等だ。そう反論しようとして、王はサイドの頬に手を添わせた。

「出来るなら、君はおれに、忠義を返してくれないだろうか。――時間になったら、おれの王の位置を譲ろう。君の青の瞳を必ず認めさせてやる」

「――俺は王になんてなりたくない……。俺がここに居るのは王、貴方を――」

「ありがと。でも、貴方を選びたいの、どうしてって、最初からそう決めていたから。貴方以外考えられないの。どうか、どうかお願いよ」

 ……こんな時に女になるなんて、卑怯だ。


       ∞∞


 朦朧とする意識の中、王の温もりだけが感じられた。ずっと昔から、いつでも抱き合っているような感覚に陥って、幸せで眩暈がする。

 凛々しい王。けれど戦いの前、必ず涙を流して決意を固める王。そう、こんな風に小刻みに震えて、嗚咽を漏らさないよう唇を噛み締めて、涙を落とすのだ。

(その女らしい弱さが、俺は好きだ)

 女だから、男だから。そんな風に分けられるのを、王は嫌う。けれども、やはり少し違う。その違いが、きっと好きなんだ。ここにいる男は一度目標を定めたら、それ以外のものは目に入れたくない、入れない。そういうものだ。でも女は、覚悟が少しも揺るがない代わりに、常に後悔に溺れているような気がしてならない。

 人を傷つけることに快感を覚えない。いつだって後悔する。そこに王らしさを感じるのだ。味方の死だけでなく、敵の死までも背負う小さな背中を、守りたくてここまで来たんだ。

(そんな心じゃなかったら、盗賊の頭であった俺が、賊を抜けたりなんかしない)

「……王、今日からここが俺らの国ですね」

 ぎゅ、と口を閉じている王。ぷくりと膨らんだ唇に恐る恐る触れて、囁いてみた。

「今まで頑張って来たんですから。我慢せずに泣いてもいいんですよ」

 腰に回された腕に、ありったけの力が込められる。それでも、痛いとは感じなかった。むしろ、王の思いの強さだと受け取った。

「天地創造並みの早さで、国が出来上がっちゃいましたね。他の領地も合体させて、兵も置いて、王のご家族を守りましょう。ああ、あのわがまま女を傷つけたりしませんから。こちらは守るだけですよ、勿論。大丈夫、俺らが居ます」

 遠くで皆の歓声が聞こえる。言い放った言葉に対してのものだろう。嬉しいことだが、今は王の声だけを聞き取りたい。それらの音が煩わしく思えてしまう。本来ならばこんなこと、思いもしないが。

 王は静かに顔を上げた。目が、あらぬ方向を向いている。不思議に思って首を傾げると、静かに涙した。

「……お前は今、笑っているだろうか」

「ええ、笑ってますよ?」

「――ああ、ついに来てしまった」

 そうして声を上げて泣いた。ざわめく声で、王の涙ながらの訴えが、耳にし辛くなってしまった。静かに、しずかにしてくれ。

「――おれの大好きな、おまえの笑顔が――見えなくなってしまった」

 最後に、お前の笑ったところを見て、おれはここから去ろうと思っていたのに。その最後の幸せさえも、神は奪ってしまうというのか。天地創造、と謳ったのはおれではなく陛下たちだというのに。

ずっと目の調子が悪かったのだろう。けれど、誰にも相談せずに痛みと戦って、結果視力を失ってしまったのだろう。赤い目を、充血だと笑った王を思い出して、例えようのない後悔が募ってくる。

 それから、息を整えて王は、不細工に笑った。本当に不細工だった。いつもの王らしくない、崩れた笑顔であった。

「これからこの国は、お前のものだよ。サイド」

「……っ!」

 赤いマントを取って、王の顔に押し付けた。これ以上見ていたら、心が壊れてしまう。こんな顔させたくて、ここに居るわけではないのに。

「一緒に居たいなら、居たいって言えよ!」

「ここに居たら、邪魔になる、絶対に……! それに盲目の王だなんて、そんなの迷惑にしかならない!」

「勝手に迷惑かなんて決めんなっ!」

 これでもかとマントを顔に巻きつけて、頭を抱えるようにして抱き締めた。

「盲目が一生なんて誰が決めた? 今ここで逃げて、どうするんだ? 一人で目を治す方法、わかるのか? わかるなら、一緒について行く。わからないなら、一緒に探してやる。世界中を回ってでも、お前の光を奪い取ってやる。――俺が何だったか忘れたな?」

「――悪いやつ……、だろ?」

 弱々しい、笑い声が聞こえた。それだけで充分だった。

「すぐに出発だ。――おっと、その前に国旗だ。うん――、赤色にしよう。全部赤だけだ。王に似合う色だからな」

「い、いかつい旗になるじゃないか」

「やっぱり王、王に戻るまでは女言葉で喋ってください。その方が可愛いですよ」

 俯いた王から涙の気配がしたので、黙って抱き締めてやる。

 こうすることで初めて、王の痛みを分けてもらえるような、そんな気がしたから。


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