掃いて捨てるほどの茫漠さ
静雅 葉琉
第1話
世間には大抵、
楽観的人間と悲観的人間の2つが混在してると思うが
どうやら僕は後者の方の人間なのかもしれない。
大多数の人間には、
理解し難いのかもしれない僕は
完全なる社会不適合者である。
実存する理由としては、
まだ僕の知識からでは到底分析なんてできない。
まだまだなのだ。
表面的なものの曖昧さたるや。
僕は日本人よりも他の国の方があってるのかもしれない。
僕は喋らない。
言葉を持たない。
本音は語らない。
僕の意思は、とても薄弱で僕の軸は実によくブレる。
朧げな記憶の中では、
もっと社交的でもっと温かみのあったはずだった人間性はいつの間にか歪んでしまったのかもしれない。
退廃的に世の常々を斜めから見て、
四角四面の社会には、僕は息をし辛いのである。
僕は雲のジュウザ。
僕の中の流儀は自由。
僕の人生は黄昏に過ぎて行く。
遮断してしまいたいほどの僕の脳内は尚も尽く、垂れ流す日々を悠然と滑るのだろう。
空虚で窮屈で、
排他的な世界に僕は生きる。
人生は失敗の連続だ。
僕の人生はここからだ、
まさに。
スタート地点は、
これからなのだ。
背水の陣。
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