冒険者小噺

宇枝一夫

第一部

神話の章

創世記

 神は光を創り、悪魔は闇を創った。

 そして人は”糞”を創った。


 神は驚き

『こんなドエリャア物を創る人間を放ってはおけぬ!』


 悪魔も驚き

『”糞”とやらがなにに使えるかわからぬが、神が人を気にかけるってことは、ドエリャア代物かもしれぬ。しばらくは人と糞から眼が離せぬな』


 こうして神と悪魔は、やたら人間の世界へと干渉することになった。

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