ビ・マイセルフ。

ビ・マイセルフ。

　目が覚めなければいいと目を閉じて、アラームで朝に絶望する。

　泣きべそかきたいくせに、元気な声で「おはよう」

　元気で、真面目で、一生懸命なイイ子の１日が始まる。

　ほら、世界が押し寄せてくる。

　たくさんの笑顔に隠れた憂鬱、苛立ち、お疲れな心の声

　声がうるさいから必死で立ち回ってるだけなの

　静かになって、笑顔が増えた時には疲労困憊

　そんな私を誰がわかってくれるというの？

　他人など気にせずやればいいなんて言われても

　溢れる他者に溺れて呼吸(いき)ができないの

　私は深呼吸ができる大地を探している途中

　貴方と私は違うんだ

　今この瞬間に隕石が落ちてきたら？　しょうもない想像に逃避する。

　全力疾走で逃げたいくせに、クールな仮面で「始めましょう」

　お仕事で頼られれば頑張ります。イイ人のショータイム。

　ほら、次から次へと問題がやってくる。

　上辺だけの「ごめんね」「助かる」「頼れる」わかっているのに

　必死で動いて、手付かずの自分の仕事、残業決定

　そんな私をきっとバカだと言うんでしょうね？

　無理なら断ればいいって正論だけど

　不安に囚われて酸欠、声が出ないのよ

　自分の声が聴ける空気のある場所を探している途中

　私は繊細なんだ

　人はそれぞれ違う

　だから自信を持って動けばいいなんて　簡単に言わないで

　必死で生きていることにも気付かずに何様なの？

　いつか自分らしく生きたいと思う

　世界は優しく思えないけど

　まだまだ未開の大地、自由の風を探す旅の途中

　私は唯一の生命体