俺の脳内ラブコメはすでに崩壊している
Nem
第1話 ハジマリノ春
春…
始まりの季節でもあり終わりの季節でもある。
そんな季節に俺はこの桜ヶ丘高校に入学するピチピチの高校一年生だ。
高校では中学の時の友達もいないし、知り合いすらいない…
たいていみんなバラバラになる。別々の道を歩むのだ。
そんな哲学者みたいなことを考えていたら入学式がはじまった。
-今から桜ヶ丘高校入学式を始めます-
そして校長の話がはじまった。
「皆さんがこの高校に入学してくれて私は非常にうれしく思っております。
部活に恋に勉強に自分がやりたいことに全力で取り組んでくださいね
………」
と校長の話を聞いていたら隣の人に声をかけられた。
「私、立花=スペンサー=紗那 よろしくね!」
ハーフなのだろうか?
顔は北欧美人で髪はきれいな白色でいいにおいがする。
そんな不謹慎なことを考えていたら
「君は?名前なんて言うの?」
「俺は九条蓮だよ。よろしく」
「あっじゃあ次から蓮君って呼ぶね!」
そう言って彼女は俺に微笑んだ。かわいい…俺はそう思った。
しばらくして彼女がまた話しかけてきた。
「校長先生さ、話異常に長くない?」
「確かに。長いな」
「ねぇ知ってる?校長先生の髪の毛無いらしいよ」
「よーするにハゲ」
彼女が突然そんなことを言うので俺は吹き出してしまった。
それが先生にみつかってしまい、
「コラ!!!お前ら何をしている!
あとで二人とも職員室にこい!!」
やっぱりか…まぁそうなるよな…
と、俺が落ち込んでいると
「私たち職員室いきだって~」
彼女は笑いながらそう言った。
なぜ?もしかしてこの子Mなの?
怒られるのになんでこんな楽しそうにしてるんだろう?
俺は彼女の気持ちが全く理解できなかった…
まぁ後で直接本人に聞いてみよう。
そんなこんなで入学式は無事?に終わり…
俺と立花は入学早々鬼の加藤と呼ばれる先生に職員室で説教をくらっていた…
こうして俺の高校生活がはじまったわけだが。
はっきり言って俺にとって最悪のスタートだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます