この空の青さが綺麗で
ポムサイ
第1話
「あ~あ…。」
私は夏の青空に向かって溜め息をわざと声に出してみた。
たったさっきまで目の前にいた彼を連れていった青空に私の精一杯の抵抗、文句、恨みを込めて。
私はただ彼と一緒にいたかっただけだった。それはそんなに大それた望みだったのだろうか?
「もっと一緒にいたかったな…。まだ貴方の事何も知らないじゃない。ねえ…」
大きめに言った独り言も空気中をさ迷いそして吸い込まれる様に消えていった。
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