第2話 なんだこりゃ
「それ見ても分かる通りな、お主、歪みを体内に吸い込んでしまったようでの...」
「俺自体が歪みってことになるのか?」
「いや、お主は歪みを完全に自分の力に変えとるからのう、そういうわけでは無かろう」
魔法だとかスキルだとかよく分からないからな...
説明が欲しい物だ。
「なあ、魔法ってのはどうやって使うんだ?」
「覚えてる魔法を念じれば勝手にMP使って出てくるわい、そんな難しいことでもあるまいて」
「覚えてる魔法つってもなぁ...魔法知らないんだが?」
「ん?なんじゃ、ステータス画面の魔法名を押せば使える物が分かるぞ?」
「そうなのか...」
早速、回復魔法を押して開いてみた。
――――――――
名前:近衛 快兎
種族:不詳
職業:ヒーラー
職業Lv.999
NextEXP:―
MaxEXP:―
TotalExp:0
デフォルトLv.1
NextEXP:16
MaxEXP:16
TotalExp:0
HP:16735
MP:84376
攻撃力:878
防御力:3578
素早さ:1472
魔法力:8763
魔法防御力:5376
精神力:7538
スキル
回復魔法Lv.999 ▲
―使用可能―
ヒール:熟練度999(MAX) ▼
ハイヒール:熟練度999(MAX) ▼
メガヒール:熟練度999(MAX) ▼
エリアヒール:熟練度999(MAX) ▼
エクストラヒール:熟練度999(MAX) ▼
エクストラハイヒール:熟練度999(MAX) ▼
エクストラメガヒール:熟練度999(MAX) ▼
メサイア:熟練度999(MAX) ▼
キュア:熟練度999(MAX) ▼
クリア:熟練度999(MAX) ▼
スキャン:熟練度999(MAX) ▼
逆行回復:熟練度999(MAX) ▼
輪廻転生:熟練度999(MAX) ▼
原点回帰:熟練度999(MAX) ▼
人体作成:熟練度999(MAX) ▼
――――――
支援魔法Lv.999 ▼
防衛魔法Lv.999 ▼
身体強化魔法Lv.999 ▼
転職ExLv.― ▼
称号
転移者 ▼
極めし者 ▼
回復の極意 ▼
支援の極意 ▼
防衛の極意 ▼
支援職の極意 ▼
歪みを体現せし者 ▼
――――――――
「...なんだこれ。回復の癖に物騒なスキルがあるんだが...」
「まぁ、Lv.999じゃからのう。当然と言えば当然じゃが...」
「輪廻転生とか人体生成とか人間がやっちゃ駄目な気がするんだけど?」
「輪廻転生は普通は上位神級が使う物じゃし、人体生成も神が天使とか作ったりするのに使うしのう...確実に人の手に余るスキルじゃろうな」
早速もう、これから始まるであろう異世界生活が不安になってきた。
「早速不安になってきたんだが、他のスキルもやばっかったり?」
「するじゃろうなぁ。なんせLv.999なんじゃから」
「釈然としないなぁ」
「...なぜじゃ?」
「これは俺が努力して手に入れたじゃない。それに、世の中にはせこせこレベル上げ奴もいるだろうにぽっと出の俺がこんな力を手に入れたんじゃ...ねぇ?」
「それは...そうじゃが、もっとこう...喜ぶところではないのか?まぁいいがの」
ロリ神様はそう苦笑いして言う。
「さぁ、効果でも確認してみたらどうじゃ?」
「そうだな」
――――――――
名前:近衛 快兎
種族:不詳 ▼
職業:ヒーラー ▼
職業Lv.999
NextEXP:―
MaxEXP:―
TotalExp:0
デフォルトLv.1
NextEXP:16
MaxEXP:16
TotalExp:0
HP:16735
MP:84376
攻撃力:878
防御力:3578
素早さ:1472
魔法力:8763
魔法防御力:5376
精神力:7538
スキル
回復魔法Lv.999 ▲
―使用可能―
ヒール:熟練度999(MAX) ▲
効果:対象一人のHPを300回復する
消費MP:1(10)
備考:アンデットに対し、ダメージを与える
ハイヒール:熟練度999(MAX) ▲
効果:対象一人のHP1000回復する
消費MP:1(50)
備考:ヒールと同様に、アンデットに対しダメージを与える
メガヒール:熟練度999(MAX) ▲
効果:対象一人のHPを10000回復する
消費MP:1(150)
備考:ヒールと同様に、アンデットに対しダメージを与える
エクストラヒール:熟練度999(MAX) ▲
効果:対象一人のHPを最大HPの三割回復する
消費MP:1(100)
備考:ヒールと同様に、アンデットに対しダメージを与える
エクストラハイヒール:熟練度999(MAX) ▲
効果:対象一人のHPを最大HPの五割回復する
消費MP:1(1000)
備考:ヒールと同様に、アンデットに対しダメージを与える
エクストラメガヒール:熟練度999(MAX) ▲
効果:対象一人のHPを最大HPの八割回復する
消費MP:1(3000)
備考:ヒールと同様に、アンデットに対しダメージを与える
エリアヒール:熟練度999(MAX) ▲
効果:効果範囲内に居る生物及び植物にHPを込めた魔力量に比例して回復する。
消費MP:1(―)
備考:ヒールと同様に、アンデットに対しダメージを与える。範囲及び回復量は魔力を操作することによりある程度調整できる。効果範囲内の敵対生物も回復してしまうので注意が必要
メサイア:熟練度999(MAX) ▲
効果:対象一人を蘇生し、HPを全回復する
消費MP:1(50000)
備考:ヒールと同様に、アンデットに対しダメージを与える。熟練度が上がれば体の一片さえあれば完全に蘇生が可能になる
キュア:熟練度999(MAX) ▲
効果:対象一人の毒と麻痺を回復する
消費MP:1(40)
クリア:熟練度999(MAX) ▲
効果:対象一人の状態異常を回復する
消費MP:1(50)
スキャン:熟練度999(MAX) ▲
効果:対象にソナーを放ち、詳細を調べられる
消費MP:1(25)
逆行回復:熟練度999(MAX) ▲
効果:傷の箇所だけ時間を逆再生し、完全に回復する
消費MP:1(4000)
輪廻転生:熟練度999(MAX) ▲
効果:死したものの魂を操ることができる
消費MP:1(687000)
備考:熟練度が上がれば、世界軸を超えて魂を操ることができる
原点回帰:熟練度999(MAX) ▲
効果:対象となるもの時間軸を巻き戻せる
消費MP:1(937450000)
備考:生まれた姿へと戻すことが可能だが、そこから進めることは不可能。熟練度が上がれば、この世界に存在しうる概念を全て巻き戻すことができる。巻き戻す時間は調節できるが、熟練度が上がれば上がるほど細かい調整ができるようになる
人体作成:熟練度999(MAX) ▲
効果:ホムンクルスを作れる
消費MP:1(―)
備考:熟練度が上がれば、より人間に近い固体が作れるようになるが、作った固体には魂が無い
――――――
――――――――
見て分かる通り、凄くチートである。
「うん。チートだね」
「うむ。チートじゃの」
「この世界の人類にとってはどう映るんだ?」
「まぁ、化け物、じゃろうな」
「そうか...ていうか何で全部消費MP1なんだ?」
「まぁ、そりゃ熟練度が上がれば消費MPも少なくなるよの。それが999もあるのじゃから異常に少なくなるじゃろうな」
回復魔法使い放題じゃないか...
あと支援魔法と防衛魔法と身体強化魔法もあったか...
これから始まるであろう新生活に思いを馳せ、とても憂鬱な気分になった。
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