アークスペルズオンライン part1-2

@kuraitu

第1話 始まりの死闘

景義ひきいる攻略組 及び 野良プレイヤーたちはボス部屋の前に立ち

決意を新たにしている最中だった

そして。決意と思いが一つに集まった今。

目の前の扉が開こうとしている


「皆…開けるよ」


プレーヤー達「おお-!!」

景義は鉄扉に触れ

ゆっくり押し開けて行く

扉は重い金属系の鳴き声を出しながら

ゆっくり開く


カゲヨシの頭にある事がよぎる

「ジン…居ないよな?」


扉を開きプレイヤーたちが

ボス部屋に立ち入る


床はアダマリウムダイトを一面に広がり

その上は、凝ったデザインの床だった

アダマリウムダイトは、ひときわ輝く

その光とは裏腹に

周りには邪悪なほど数の多い

蝋燭にも似た火がボンボンつきだし

最期の一本が光ると

そいつは姿を現した


「嘘だろ…あれは。」


「ダークスケルトンホーリーナイト」

リーシャンが緊張に満ちた声を上げた

その声に反応するかのように

プレーヤー達が騒ぎ出す


「おいおい!!無理だろ!!」


「俺たちみんな殺されちまう!!!」


「ドアが開かねー!!!」


皆が怯え恐れおののく中カゲヨシの気持ちは

苛立って居た


そして


「フン、今更かよみんな」

「なんだって!?」


「結局は皆ビビリなのかな?

それなら、怖気付いて動けないなら下がれ!!!そして攻撃の当たらない隅から

指でも加えて見てろよ。クズども」


「なんだとてめー!?」

「カゲヨシ やめてよ」


「今更感しかないよ。怯える奴は

隅に行け 後で、死の迷宮のボス部屋に

一人、 雑魚モブと同じ怯えたプレーヤが居たことを町中に広めてやるよ。

そうじゃないプレーヤー は、

僕とリーシャンに続け!!」


「…チッ、仕方ねぇな おいお前ら

こんなとこで怯える為にきたのか!

違うだろ?その装備は飾りか?」


「分かったよ 最後まで協力するぜ」


「フンっ そう来なくちゃね 結局皆、

くせ者揃いって訳か

行くよ!!まず僕は。スキル オーバーレインで敵の攻撃力を下げる

その後、

僕のこの剣に ホーリー属性に負けないくらい

暗黒を宿して特攻 その後

リーシャンは回復に専念して。

他のプレーヤー並びに攻略組たちは

こいつの部位を攻撃し破壊しろ

トドメは僕のスキルでドカンとやろう

いいかい?」


皆「おおおお!!!」


「最後に僕から一言

ここが最初の正念場だ。

ここまで付き合ってくれてありがとう

さて。腕試しと行こうよ。

死体が増えるか

破壊した部位とこいつの首を残し

もれなく勝利にアイテム付きか

賭けてみよう。皆」



プレーヤー「うおおお!!!はぁぁ!!!!」


「オーバーレイン!!!!」


「大地の癒しよ。ティンクスペル

ブリリアントボーレライト

外敵から身を守れ

ミシシップルリーバス

害毒を消し去れ

ロスト インザ ポイズン!!!」

デバフが揃ったか

これからだね


プレーヤー(黒魔道)「消し飛べ!!ブレイクメテオ!!!」


プレーヤー(禁書マイナー)「禁書よ轟く破壊の魔法をこの場に降らせよ!! オーバーメテオ」


「なるほど!!禁書使いと黒魔道とはね!!

僕だって、 暗黒より導かれし黒き隕石の

魔法よ 全てを消し去り 救済せよ

ディ…レブ。トロイズ…ダイクネス

アークススペル ディバインメテオレイニール!!」


プレーヤー(禁書)「おいおいあれすごいぞ」

プレーヤー(黒魔道)「あれはスペルマスターがないと唱えられない」


プレーヤー(エンチャンター)「今の属性は。

光か ならば!!皆さんちょっと失礼しますよ

エンチャントディバイン!!!」


プレーヤー「エンチャンターじゃん!!」


「それだけじゃダメだ!!アークエンチャント、ディバインダークウォルティネス」


ディバインエンチャントの上からウォルティネエンチャントをすると

武器の性能が一時的

進化状態まで引き上げられ

攻撃力も倍増する

これも、あらゆるマスタリー所持者でないと

唱えられない術だ


部位の破壊が進み

敵の頭がむき出しになる

すると

どこからか飛んでくる

素早いプレイヤー


「ハイド… アクティブジャンプ

剣の刃!!!」


「悪いなカゲヨシだったか? 俺の名は

ヴォイス アサシンだ」

「通りで気配がないわけだ

アサシンスキルと強襲、ハイド

あんたアサシンマスターだろ?」


「レベル上げが大変だったぜおっと俺だけじゃないぜ?」


「ヴォイス!!姿見えちゃダメだろ?

アサシンなんだから!!」

「悪いなリターニャ」


「お、おいその呼び方はや、やめろよヴォイス二人きりの時だけにしろ!」


「悪いなリストーク後で部屋に行ってもいいかな?」


「お、おい///俺の部屋になんの用だよ//

だいち…昨日も…遅くまで//」


「何してたか気になるか?」


「お、おいやめろ---///まず敵倒せヴォイス

その後なら。何度でも相手してやるから///」


「ほほう楽しみにしてるぜ?」

「うるせー///」


「アークスペル

絶縁の終末!!

なにっ?!

最終形態。

暗黒のスケルトン ボアファットフ!?」


勝利もつかの間

ボスは最終形態へと

形態変化をする

そしてプレーヤー達は再び恐怖のどん底に落とされる。


「もう無理だー死ぬううううう!!」

「落ち着けっ!!!」

その時カゲヨシの横

つまり心臓部辺りを目掛けて

漆黒の釜と言うボス特有の即死スキルを持った釜がカゲヨシに降りかかる


「危ないっ!!!」

「!!リーシャン!!」

リーシャンにとてつもない痛みが走る


「うっ!!!!うぁぁぁぁ!!!!!!

痛い痛いぃぃぃぃ!!!暑い熱い!!!!」

「なんだ!? まさかこのボスもか!?」

ふと見上げれば ボス部屋の奥深く

ニヤリと不敵な笑みを浮かべる

ひとりの黒づくめの剣士


「ジン!!!お前!!!」


「おいおい俺よりお仲間の心配した方がいいんじゃないのか?

全てのダンジョンボスにもあの痛みを追加しておいたよ。面白いだろ?」

ジンは落ち着いた声でそう話す

その異様なまでの落ち着きが

カゲヨシをひときわ苛立たせる

「最終形態に変化したあたりから怪しいと思ってたけど、やっぱり君の仕業か」


「その通り じゃあな」

男は奥の壁から転移する


「犯罪プレーヤー!!!今すぐ殺してやる!!!!!!!」


「落ち着けカゲヨシ!!!

今は目の前の敵を」


「あぁぁ!!!ああああ!!!!

殺す殺す!!!うわぁぁぁ!!!!!」


カゲヨシは、ひどく取り乱している

無理もない目の前で無残にも悲劇が起きた

そんな落ちる気もないカゲヨシを。

アサシンが顔に一発

「っ!!」


「落ち着けと言ってるだろカゲヨシ

俺の目を見ろ!!!」

ふと我に帰り

徐々にだが落ち着きを取り戻した

カゲヨシ

「くっ…リーシャンおいリーシャン!」

「うわぁぁぁぁぁ!!!!!いやぁぁぁぁぁぁ!!私の中を弄らないで!!!

いやいやいいやぁぁ!!!」

「おいこいつは… 記憶をいじる神経系幻術まで ジン… 許さない。」


ボスがどこうをあげる

「皆、これから僕は無茶な大規模魔法を使ってこいつを葬る。 発動した後は多分ヘトヘトだ。 その時は頼むよ。」

「待て、おいカゲヨシ」


「離れてろ… アークラージスペル

終焉の光と闇をこの場にて発現せよ

全てを消し去り、無とかせ

この怒りと悲しみに満ちた

深窓の存在

アツジャニウルソレイユソード!!!」

カゲヨシの周りに

無数の剣が姿を現した

そして、敵めがけて飛んで行く

そして刺さると同時に

光と闇が溢れ

ボスの周りを囲み

一気に爆発する


そして、ボスは倒れた


そして全てが終わった後


「カゲヨシ今の術は?」


「禁書の中の禁書に乗っていて

禁術中の禁術


キメラ術。

取得には随分かかるよ?

覚えたければ

クエストのコツを教えるよ?」


「いやいいそれよりも」


「リーシャン… くそ。うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


To be continued…

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