第9話 諦めの悪い男は嫌われる
俺が家に帰るとリビングではソファーでくつろいでいる結衣が猫のオキタと遊んでいた。何故オキタという名前なのかというと、こいつが捨てられている所を拾った場所が沖田公園という公園だったからだ。
結衣「おかえり~」
鋭「ただいまっと」ドサッ
俺はスーパーで買った野菜などの食材の入ったビニールをテーブルに置く。そこから冷蔵庫の中に入れていく。今日の晩飯何にしよう...。別に食いたいものがある訳でもないので結衣に聞くことにした。
鋭「なぁ結衣、なんか晩飯で食いたいもんあるか?」
結衣「うーん...あ!スパゲッティとかは?」
鋭「スパゲッティねぇ...」
俺はキッチンの棚を開けてまだ麺が残っているか確認する。お、あったあった。てかパスタとスパゲッティって何が違うの?正直違いがわからん。あとスパゲッティって言おうとしたらスカベッキーになるよね。なんかゲスの極みと不倫してそうだな。
そんなこんなでチャチャッとスパゲッティを作る。ちなみにミートソーススパゲッティだ。我ながらよく出来た。出来上がったスパゲッティをテーブルに運び椅子に座る
鋭「飯できたぞ~」
結衣「はーい!お?ミートソースだ!」
結衣はソファーから立ち上がりテーブルの椅子に座る。
二人「「いただきます」」
二人とも程よく食べ進んだ頃、結衣が俺に問いかけた。
結衣「ねぇお兄ちゃん。この前帰りが遅くなった時の理由聞いてなかったけど何があったの?」
鋭「あー...そういや言ってなかったな...」
まだ部に入ると決まってなかったから説明してなかったな...。とりあえず俺は春咲に呼び出された所から部活初めて早々に依頼人が来た所まで説明した。
結衣「へぇ~お兄ちゃんが部活ねぇ...」
鋭「なんだよ、何か変か?」
結衣「いや、なんか意外だなって」
まぁそりゃそうだろう。中学の頃も部活には所属せずに帰宅部だったしな...。まぁ入らなかった理由は夕方から放送してるアニメ見たかっただけなんだけどね。
鋭「まぁ、俺も何か人のために手助けとか出来ないかなって思ってた頃なんだよ」(キリッ
結衣「うわー、絶対嘘だー」
ちっバレたか、まぁバレて当たり前なんだけどね。そういや仲町さんの依頼について参考までに結衣の意見も聞いてみるか。
鋭「ひとつ聞いていいか?もし結衣が誰かに告白されるとして、それが自分の好きじゃない人だったらどうする?」
結衣「どうしたの藪から棒に?まぁ好きな人じゃないならごめんなさいって断るよ」
鋭「その断った相手がしつこく付きまとってきたらどう思う?」
結衣「気持ち悪いしやめて欲しいかな...」
鋭「まぁそうだよな...」
やっぱみんな同じ考えだよな。嫌いな相手にストーキングされて嬉しいやつとかいないだろ。いたとしてもそいつはかなりヤバい変態だ。
鋭「まぁそれが今回の依頼主の問題でな。そのストーカー野郎をどうしようか悩んでる所だ」
結衣「うーん...難しいよね、下手に刺激したらその依頼人の人に何かあるかもしれないし...」
そう、俺もこの問題を考えることにおいてまず出てきたのは仲町さんへの被害だ。結衣の言った通り奴の下手に刺激させるとストーカーよりももっとやばい事になるかもしれん。相手を刺激せず、尚且つ相手を諦めされる方法なんてあるのか...
結衣「彼氏がいる!とか、他に好きな人が!とか言ったらその人達に被害が行くし...」
鋭「そうだな。ストーカーしてる時点でなかなかヤバいやつだしそんな事言ったら即終了だ」
ストーカー野郎は仲町さんの事が好きだからいつまでもしつこく迫ってくるんだろ...まぁ仲町さん見た目は悪くない、むしろ良い方だし性格も良さそうだしな...モテて当然なのかもしれん。まぁまだ話して1日目だからよく分からんけど。ん?まてよ、奴は仲町さんの事が好きだからいつまでもしつこく来るんだろ?てことは...
結衣がうーんと唸って考えてくれているがもうその必要は無い。なぜなら俺は完璧な解決方法を考えたからだ。
鋭「結衣、いいこと思いついた」ニヤッ
※ ※ ※
俺は次の日の昼休み、仲町さんと春咲を部室に呼んだ。
美香「どうしたんだ如月。いい案が思いついたとはどうゆう事だ。説明してくれ」
柚子「う、うん。私にも説明して?」
俺は軽く咳払いをして二人に説明をする。
鋭「ああ、俺の考えはこうだ...」
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あとがき!
異能学園の方ばかり投稿してこちらを放置していました!すみません!できるだけこちらも更新を早めますので応援&フォローよろしくお願いします!ちなみにこの作品名前が長いので「このおく」と略させて貰いました!これからもこのおくをよろしくお願いします!
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