君が笑うとき。

Hase.

Prolog.

私は、笑うことが好きだ。


なぜなら、

笑っていれば、誰にも迷惑をかけないから。

笑っていれば、何も考えずに済むから。

笑っていれば、自分を欺けるから。


そうやって、ずっとずっと過ごしてきた。

きっとそれが、いちばん幸せに生きれる方法だと信じていた 。




でも、それは違うと言ってきたひとりの男の子がいた。

彼は不思議な人だ。

クラスではいつも読書をしていて、

周りの女の子にはカッコイイともてはやされ、

無口で怖い人かと思っていたら、

すぐ照れるかわいい表情をしたり。




これは、そんな彼に恋をした

どこにでもいる女子高生の話。


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