殺人鬼と幼女ちゃん
炉璃
第1話 殺人鬼、幼女を拾う
現在、世界で大きな問題となっている連続殺人事件。具体的には数ヶ月に渡り遺体が発見され、その死因が同じ手口の他殺という事から連続殺人事件として捜査されている。しかし、未だその犯人が特定できず、事件は迷宮入りとなっている
さて、そんな事件の犯人が ────
幼女と出会った
街中に捨てられていた幼女。寂しそうな顔でこちらを見つめてくる。手には半分腐りかけた果物があり、服もかなり汚れている。こんな格好なのだから到底迷子には見えないだろう
「おいガキ」
彼は可哀想に思ったのか、それとも殺すつもりなのか幼女に近づく。その様子に幼女は半分怯えた表情で首を傾げる
「なんですか?」
「俺と一緒に来い」
それだけ言うと、幼女の手を取って歩き出した。道行く人達はまるで誘拐を疑うかのような目でこちらを見てくるが、今はそんなの気にしなかった
「着いたぞ」
彼は幼女を自分の家の中に入れる。当然幼女は突然の出来事に怯え震え、今にも泣きそうである
「ガキ、今日からお前は俺の家族だいいな?」
「、、、え?」
突然の言葉に幼女は一瞬目を丸くする
「っまあ、突然連れて来れられてんな事言っても信じて貰えないどころか疑われるだけっつーのはわかってんだけどよ。でもよ、お前を助けたいんだよ」
彼も伊達に殺人鬼やってる訳ではない。そんな事なんて百も承知だ。それでも、彼は幼女を助けたかった 何故なら
───それは彼にとっての本当の役目のようなものなのだから
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