夢枕問題集
大太犬尤
第1話 スナーク狩り
あ スナーク狩りを行なってもらいます。
スナークはスナークです。
スナーク(現実に代入される変数としての幻想)の場合、スナークがブージャムであれば、あなたは途端に消え失せる。あなたが消え失せる意味とすれば 熱いトタン屋根の猫です。ジリジリと焼ける屋根の上に於いて猫はそのまま焼け死ぬのか 飛び降りるか 猫は飛び降りても死なないさ。ブージャムとはフォークと希望で追い立てられた あなたでもある。しかしスナークはスナークであるが故に、あなたとしては存在できない。だからこそ指貫と配慮でもって存在の独占を保証する。コレはスナーク狩りのルールです。残念ながら文字は有限、いずれ辿り着くであろう全ての可能性ある文脈に 交信の果てに意味性を去勢された言葉の群れに虚勢を張って虚妄の演説を行っていきましょう。無謀にも。
私は、ほとんどユーモアなんか分からない、何が笑いどころかもわからない。何が楽しくて、何を共有するのか、わかろうともせず、わかった気にはなっていた。
それでも私は、微笑みとお世辞には籠絡されやすく、口車に乗せられて気づけば火の車なんてしょっちゅうだ。
前置きが長かった、燃え盛るミーのカーの中で君は溶け落ちるルームミラー越しに自分を確認して、それがブージャムでなければ君はやっぱりそこに在り、そしてさぁやっとこさスナーク狩りに取り掛かる。
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