エクストラハードモードで攻略するパンドアラークの始まりの魔法使い クエスト×クエスト×クエスト
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第1話 プロローグ
「ミナゴロシ・・・さぁ!いきますか・・・」
「サンキュー!ありがとう。さぁ殺しなさい。殺しあいましょう」
BAN BAN BAN… DaDaDaDa…Dokan Vocaoon…Dow Bow Gan…
………………
「はぁーつまらないなー」
「そんなことないよ。意外に糞ゲーと言われるほどこのVRMMORPGイケてたと思ったけどなー。」
「それは、君がPK好きだからだよ」
「心外だな。NPKをする奴を見つけのが得意なだけなんだよ。PKをする奴をPKKするのが私の正義」
今、VRMMORPGでダイブしている俺と一緒に行動しているの結城陽彩ユウキヒイロ16歳の近隣にあるAランク有名女子高の1年生。
そして俺はストーカーではないぞ。
たまたま、バイク通学をしようと免許を取りに行ったときに知り合った。
俺のスイートハニー!!俺の彼女!!
リア充爆発の高校生1年生である。俺の名前は未来英雄ミクヒデオ!青春!真っ只中の16歳。
どうだ羨ましいだろう!
もちろん、俺は期待通りのDランクともEランクとも言われる底辺工業高校の高校生だけど・・・まー社会の一員として将来がんばるから・・・ぜんぜん・・・俺は気にしない。気にしてもどうしょうもない・・・別に気にしてなんかいないからな!!キリッ!
彼女のいない奴からのクレームはスルーということで。
でも一言・・・付け加えておこう。
おまえらがメンへラとかサイコと言おうが俺の彼女は最高だ。
俺だけは陽彩を愛してる。愛してるんだー!!!
「ヒイロの為なら俺は死ねる」
「ヤダー!何、ぶつぶつ言ってるのよ。ヒー君。恥ずかしい」
「そういいながら、手榴弾をこっちに投げるなよ。ヒーちゃん」
俺はヒイロに向かって走り、ヒイロを飛び越すように上空にジャンプする。そしてお返しといわんばかりの爆裂魔法を地上にいるヒイロとはまったく反対の上空に放ち、目つぶし代わりつかう。それと同時に、暗器をヒイロに向かって投げた。
真っすぐに放たれた暗器はヒイロの影に潜んでたアサシン(NPK)のHPを削る。
ひるんだと思われたアサシン(NPK)は次の瞬間ヒイロに股間を潰されながら消滅していく。
もちろん、俺がもといた手榴弾が爆発していたところにいたNPK一同も、ダメージゲージを回復しているさなかに追加のサブマシンガンと手榴弾のコンボでもれなく爆散していったのは言うまでもない。
「あーあ。今日も狙われちゃったねヒー君」
「ヒーちゃんが可愛いから狙われたのかな。可愛いいって罪だね」
「そんなことないよ。ヒー君がカッコいいから狙われちゃうんだよ」
こんなラブラブなバカップルモブなら俺が見つけてもハゼさせるためにトレーラーでひき殺し、めった刺しにして爆散させるだろう。
でも、本人たちは気にしない。気にしていないのだ!
先に手を出したお前らの負けだ!俺たちに引き付けられたとわからないお前らが悪いんだぞ。
こんなたわいもない会話をしていると、地面に頭から刺さっていたモブAが最後の力を振り絞って突っ込んできた。
「駄目だ。メンヘラサイコなお前らがフェロモン出しまくっているせいでだとまったく気付いてないのかよ。リア充死ねや・・・」
ZANNN!
次の瞬間、モブAが真っ二つに裂かれ、消滅していく。
舞い上がった土煙の中から、身長より少し大きく、体幅より少しあるような重厚な太刀を片手で軽々振り回しながらこっちに歩いてくる一つの影。
なにやら少しイラついているようだ。
「いい加減に出かけるわよヒイロ。何で私がダイブして呼びに来なければいけないのよ」
「ヒロミちゃんもやっぱりこのゲーム一緒にやりたかった?誘おうと思ったんだけど夜遅かったから」
「ほほー。良い根性しているわね。徹夜でゲームをやるなんて。今日はレースに出かけるって言ったでしょう。」
俺はその様子を見ながらログアウトをしようとパネルを開こうとした瞬間、ヒロミ師匠が俺の耳を引っ張る。
「イテテテ・・・さすが師匠。いつの間にアタタ・・・瞬身のスキルレベルがまた上がったんですか」
「秀君。昨日もヒイロとのリアルデートの後、すかさずVRMMOで仮想デートとは言い身分だね。私との修行する時間はあるのかな」
「ハハハハ。やだな師匠。今日は俺はレースには出場しませんよ。でも、スタッフとして絶対に手伝おうと・・・ヒイロさんと一緒に打ち合わせをしてただけですよ。ハハハ」
俺の乾いた笑いを土煙と一緒に風に流されてしまった。その風と共にヒイロはログアウトして消えてしまった。
残っているのは、結城美宏21歳。陽彩の従妹である俺の学校の先生(仮)である。
頭を掻きながらでも師匠の目が見れない。そして、師匠のガミガミといいながら叱る声も半分も頭に入ってこない。なぜなら、15歳の俺にはビキニアーマーは目の毒であるからだ。
人は俺のことを童貞と呼ぶが、単なる純情な青年なだけである。童貞なんか気にしてないからな!本当なんだからな!!キリッ!
それに、まさか2・3年前からVRMMORPGの師匠として交友していた人物が俺の通っている工業高校の教育実習生として出会うなんてまるでドラマのような展開。
さらに付け加えれば、ミスVRMMOクイーンにも輝いたこともある工業高校の花ともいえるMyマドンナ先生が師匠だったなんて知らなかったもん。
なおかつ、アバターの顔にしてもプロポーションにしても、リアルとほとんど同じなんて反則級である。
「ちゃんと聞いてる。秀君。今日は私の5歳違いの双子の妹達も来るから、面倒見てよ。なんか陽彩の彼氏の秀君の査定するって張り切ってるんだから」
「陽彩と同じ女子高に通っているって聞いたけど・・・俺大丈夫かな・・・」
美宏師匠には双子の妹がいて、俺の家族にも、再婚した父と結婚した義母の連れ子である3姉妹に興味があるようだ。中学生の双子姉妹と少し離れている小学生の妹と家族になっていたことで、母が死んで一人っ子だった俺に急に増えた義母と姉妹達の姦しさで生活がガラッと変わった。
特に生活が荒れて沈み切っていた日々の生活がかわり、父に笑顔が戻ったことが俺には嬉しかった。
「大丈夫、大丈夫。それより、秀君の2歳差の双子の妹ちゃんたちも連れてくるんでしょ。そっちの方が心配かも」
「妹の波留と亜樹なら大丈夫ですよ。双子ってこともあって早く、双子のお姉様に会いたいって楽しみにしてますよ」
「あと、双子の下の妹ちゃんも来れる?」
「彼氏とデートで無理って言ってました。でも彼氏って言うのは父なんですけどね。親子3人で水族館と動物園に行って美味しいもの食べるってはしゃぎまくって、俺の誘いなんて・・・トホホ」
「残念。また機会はあるわ。秀君もログアウトして集合場所に来てね」
美宏師匠はそう言うと、ログアウトしていった。
俺も周辺に散らばっているアイテムを回収をしながらログアウトをした。
ゲームから現実に戻った。
ベッドで目が覚めVRキッドを取り外す。
早々と支度を整え、部屋から出ると、居間から朝の騒乱というべき騒音が聞こえる。
「どっちのリボンがいい。それともカチュウシャにしようかな」
「ちょっとー、ドライヤーとカーラーアイロンどっちか渡しなさいよ。髪の毛乾かないんだから」
「ママー。私のお気に入りのハンカチがないよー」
・・・・
はー日常最高ー。眠い眠い。とつぶやきながら、数時間後には、日々の静寂ともいえるこの日常がもうなくなるなんて夢にも思わなかった。
それは、義理の双子の姉妹を連れて待ち合わせの駅ロータリーに着くと起こってしまった。
駅ロータリー及び地下街、地下ホーム等の郊外一帯の地盤沈下。
これに始まり、俺たちが住む学園都市の大部分が崩落。それにより、沿岸に位置する学園都市に海水が侵入。一夜もかからずにこの学園都市はその存在があったのかさえわからぬような幻のように海底都市になってしまった。
母が死んでから、父と二人暮らしになり、糞のような日々。周りからは腫物をさわるかのように接しられ、いつの間にか、陰口から無視そして、陰湿なイジメに発展していった小学生時代。心が壊れぬように週7で、空手や柔道、剣道、合気道、少林寺拳法、ボクシング、総合格闘技といったものまで習い事を超えた生死をかけた思いで体をと心を鍛えた中学生時代。
それが父の再婚と共に、俺にも春が来たと感じた高校進学があっという間に地獄に変わった。
「あー死んじゃったよ・・・みんな死んじゃった・・・」
水の中で動かなくなった体とは裏腹に意識だけは、妙にはっきりしていた・・・
今何時間だろう・・・死んでからどのくらい経ったのであろう・・・そんな掠れゆく意識の中で真っ暗だった意識がいきなり真っ白に変わった。
脳筋の中二病だった暗黒時代を生きた俺は思わずガッツポーズした。
「転生イベント!キタ――(゜∀゜)――!!女神さまカモーンヌ!」
視界がひらけると、ポツンとテーブルに座っている人間の形をした者達が見えた。その人物はテラテラといやらしい光沢をはなち怪しくヌルヌルしたような皮膚感であり、服を着ていなかった。そして、この星で使われているどの言語とはまったく違う言語で会話しているようだ。
それはまるで、機械やコンピューターがあえて機械音でコミュニケーションをとっているようにも聞こえた。
「あのー、綺麗な女神さまとは会えないのでしょうか」
俺のこのしょうもない質問がきっかけで緊急警報を告げているかのように真っ白な部屋が赤と黄色で8ビートを刻むよう点滅を繰り返す。それにともない、耳を残るような不快音とも呼べる警報が緊急性を告げている。
余りの出来事で周りを警戒した瞬間、人間とは言えない人物たちが俺に襲い掛かってきた。
何がなんだかわからないままそいつらを避けながらいなしつづけた。
しばらくすると、俺が攻撃をしないことに気づいたのか一人の者が仕切り始めた。
「◎△◇◆%’8$#・・・」
「何をいってるのかわからん?俺と同じ言葉を話せないのかよ」
すると部屋が真っ白に戻り、いくつかの緑や青や紫といった発光を発したあと俺と同じ言語を話し始めた。
「アース・ガイヤ%ホモサピエンス HOWドウシテHEREココニイルノカ」
「おいおい待ってくれ、わけわからん。そのセリフは俺がいいたいよ。いたいけな高校生によってたかって襲い掛かってくるなんて。そんなに俺の童貞が欲しいのか。それともっとわかりやすく話せないのかよ」
再度部屋の色が変わると共に身振り手振りを利用してその人物たちは話を試みようとした。
「あのでちゅね。ボクちゃんは。どうしてここにきたんでちゅか。やたちいおねえたんにおせーてくれないかな。ごほうびにおめちゃんをおげようか。それにおなかへってないかにゃ。おもちゃはしゅきでちゅか」
「すまん。女神を探す言動で童貞を拗らせている脳筋中二病患者として見くびっているよね。バカにしているよね。ともかに女神の言動は取り消すから普通に話してくれ」
そのあと、旧友であるかのようにつまらない童貞あるあるを折りこみながら話がもりあがってしまった。ある意味こいつらとは同朋と位置づけた俺は取り合えこの状況を説明してもらった。
「ということは、ここは大きな意味で宇宙を旅する輸送船・・・宇宙船ということでいいんだな」
「Youがいた惑星より、遥か遠くに位置する星より誕生した知的生命体が生命活動規模を拡大すべく、宇宙に旅立ったのです」
さらに俺はこの地球外生命体というべき者達に詳しく話を聞いたところ・・・全然難しくて理解できなかった。
ごめんなさい。
でもほんのちょっぴりだが理解できたのは、目の前にいるこの知的生命体は別次元憑依生命体アバタータイプの人工知能搭載型アンドロイド?らしい・・・盛りすぎだよ・・・
コールドスリープとかストーンスリープ(石化)している状態で宇宙空間をたびすると記憶とか知識等が鈍化するから一定周期で解凍等しなければいけないんだと。
要するに記憶喪失以外にも性格が変化する宇宙旅行病になるんだって。殺人衝動は恐ろしいっていってたな・・・こわいこわい。
だから、コールドスリープやストーンスリープしながら、肉体から精神を励起させて魂や霊魂みたいな状態にしていろいろな体験をさせるんだと。
だから、今目の前にいる知的生命体は魂が搭乗しているロボットなんだと。
そして、今は肉体はストーンスリープしているそうだ。
まだまだ教えてもらってわかった事はあるが、まず話をすすめよう。
「連絡が今あったぞ。YOUが住んで居た学園都市の人間は全てある異世界に転生したそうだ。You以外はね」
「エッ・・・みんな・・・転生・・・生きているのか・・・よかった」
「それは少し違う・・・でも霊魂は保護しているといった方がいい」
詳しいく聞くと、運命というさだめに逆らうほどの何かが原因で、この知的生命体が管理している仮想異世界に転生しているらしい。
そんな話を聞いて、思わず俺の頭の中に疑問符が浮かんだ。
「すいません。俺はなぜ、みんなと一緒にその仮想異世界に転送されなかったんだ」
「答えは簡単だよ。Youは私たちと同じ始まりの魔法使いの魂を持ってるからだ。そうでなければ、死んでこのROOMには来れないからね。お帰りなさい。我が同胞よ。長い旅から良く戻って来たね」
「え?エーーーー!!!俺って異星人だったのーーーー!!」
つい叫んでしまった。同胞という知的生命体になだめられながら更に話を聞いたところ、神話の時代にこの星に降り立った神とか天使とか魔法使いっていわれている存在で、この星で輪廻転生を繰り返しながら、ついに記憶が無くなってしまったらしい。
「あのー言い忘れましたが、Youの原始の肉体はどの宇宙船にもありません。地上に降り立った始まりの魔法使いと言われ者は肉体と共に星に降り立つ存在・・・移住者・・・開拓者・・・先導主というべき存在・・・もし石化状態であるとすれば降り立った星・・・でも肉体はなくなっても問題ありません。現に今この宇宙船内に帰れたんですからね」
知的生命体いわく、降り立った星に合うように肉体を変化させなければいけないので肉体はあまり意味がないそうだ。でも、降り立った星の大気や自然環境を強引に肉体に合せる場合もあるとのこと・・・例えば火星を地球に似た環境にもできる可能性があるそうだ。
文明の発達すれば地球人も宇宙に飛び出す時にはこういうこともできるんだろうな。なんてことを空想をしていると、深刻そうに知的生命体は俺に頼みごとをしてきた。
「帰還早々ですが・・・Youに今回の大規模異世界転生事件ともいえる、学園都市消失テロの真相解明してもらえないか」
もしかしたら、犯人も異世界転生している可能性も考えられるそうだ。でも、その他にも目の前にいる知的生命体以外の干渉も考えられるが、まず、一つひとつ可能性を取り除くためにもどうしても、俺に事件真相を学園都市の住民達から、詳しく調査してもらいたいそうだ。
そういうわけで俺の異世界転生物語がはじまってしまったのである。
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