かんきんちゅう!!

一二三四五六

起床

 俺の名前は健一けんいち、何処にでもいる21歳の大学生だ。

 突然だが今、俺は監禁されている。それも自宅で。

 自宅ならすぐに出て行けるんじゃないかって?

 四畳半のオンボロアパートの一室、ドアはなぜか開かないし唯一ある窓も板でガチガチに固められている、板を打ち付けている釘を抜く工具はこの部屋にはない。

 ドアの確認が出来ると言う事は拘束はされてないと思うだろう、だがそれだけで何もないテレビも布団も着る服すらも!!

 そう俺は全裸だ、起きたらこの状態で着替えも無くなっている今が冬でないのがせめてもの救いか。

 あるのは冷蔵庫と目覚まし時計だけ、趣味のTRPGの本まで無くなっているのはショックを隠せない。

 一体どうしてこうなってしまったのか……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る