現代芸術と選ばれしZ級映画監督たち
現代芸術と選ばれしZ級映画監督たち
著者:躯螺都幽冥牢(くらつ・ゆめろう) 様
作品url(https://kakuyomu.jp/works/1177354054884773101)
先にお詫びしておきます。
よくわかりませんでした。
前半は主人公の女性が、意識が戻ってからの苦しみが描写されています。この時点ではなぜ彼女がそんな状況にあるのかはわかりません。
苦しいことはわかるのですが、主人公の意識がもうろうとしていることを表しているのか、話がぽんぽん飛んで、ようやく周囲の呼びかけから「ああ、病院にいるんだな」ということが推察されます。
しかしその後の展開で結局病院ではないことが明らかになり、周りのセリフなどから補強するに歩道橋から落とされたと推察されます。
気になる……というか疲れたのは主人公の不満が爆発するところです。切迫感は伝わってくるのですがいかんせん改行も句読点もないので読みずらく、いままでにおわせもしなかった主人公の生々しい実生活を怒涛のように暴露され、いち読者としてはこれをどうとって良いのかわかりませんでした。
最後の展開についても、『こいつらの顔をよく覚えておけ』が結局何者かは名言されず(主人公は悪魔だと思っていたようですが)、その正体は不明です。加えて事件の顛末の語り方がいわゆる2ch形式で、読みにくいです。
タイトルのZ級映画監督は、おそらく主人公が死にゆくさまをスマホで撮影する女性だと思われますが、死にゆく女性を「現代芸術」と言っていいものなのでしょうか。
まえがき部分にて「フィクションながら、女性の方々の様々な不安に対する溜飲が少しでも下がれば」とおっしゃっていますが、いったいどこに留飲を下げる要素があったのでしょうか。
溜飲が下がるどころか胸糞悪いの一言に尽きます。
好きな方は好きなのかもしれませんが……私としては好きになれませんでした。すみません。
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