第36話 vsジャガーズ【6回裏】ビハインド
五回はジャガーズ・サンライズとも無得点で攻撃終了。
六回表はジャガーズの猛攻を受け、3人の走者を背負いながらも『フォーメーション・サジタリウス』で無失点に切り抜けた。
「おいおいどうすんだよ監督!」
冥子が声を荒らげるのも無理はない。二回のジョー・冥子がヒットを放ってから、実に打者11人を送り込み一本の安打も出ていないのだ。三回以降では出塁したのすら死球のつるちゃんだけ。ジョーと守備位置を交代したさららが本来の女房役となり渚も踏ん張ってはいるが、スコアは依然2-0、2点ビハインド。試合は終盤、六回裏。
「あと2イニングしかねぇんだぞ!? わかってんのかオイ! このままじゃあたしたち負けちまうぞ!」
「大丈夫だ冥子、みんな。まだまだ『未来戦術』は残っている」
冥子が俺の胸ぐらをつかみ、皆に聞こえないよう口を寄せて凄んだ。
「……さっきのみたいなイカサマじゃねえだろうな」
「……大丈夫だ」
信じてくれ、と視線だけで冥子に語りかける。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます