支遁2  支遁と山    

支遁しとんは結構山に絡んでいる。



例えば、東陽とうよう付近にある長山ちょうざんを見て。

この山は名前の通り、長い。


なので支遁はコメントしている。


「なんとまあ

 なだらかに続くものだろう!」



また、人づてに竺法深じくほうしんから

卯山うさんを買いたいと働きかけた。


すると竺法深はこうコメントしている。


巣父そうほ許由きょゆうは、山を買ってまで

 隠棲をしようと思ったかな!」


このコメントに、支遁は

大いに恥じ入ったそーである。




林公見東陽長山曰:「何其坦迤!」

林公は東陽の長山を見て曰く:「何ぞ其れ坦迤なるか!」と。

(言語87)


支道林因人就深公買印山,深公答曰:「未聞巢、由買山而隱。」

支道林は人に因りて深公に就き印山を買わんとせば、深公は答えて曰く:「未だ聞かず、巢、由の山を買いて隱るるとは」と。

(排調28)




巣父、許由

今確認できる範囲だと、この二人が一番引用されている(五回)。使い勝手がいいんだなあ。

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