庾亮27 温嶠さん伝説1 

温嶠おんきょうさん、淮南わいなんだとか揚州ようしゅうの博徒と

しょっちゅう賭け事をしては遊んでいた。


ある時手酷く負けがかさみ、

ありったけを巻き上げられ、

これ以上遊べないどころか、

帰るにも困るくらいに

すっからかんにさせられてしまう。


そんなところに、庾亮ゆりょうさまがやってくる。


温嶠さんは普段から庾亮さまとは親しい。

なのでここでも、助けてもらうために

庾亮さまに向かって叫ぶ。


「おうい、俺を助けてくれるよな!」


助けてくれ、じゃねえのか。


けど庾亮さん、速攻で財貨を準備。

こうして温嶠さんは何とか助かった。


なんでも、こんなことが

ちょくちょくあったそうな。




溫太真位未高時,屢與揚州、淮中估客樗蒱,與輒不競。嘗一過,大輸物,戲屈,無因得反。與庾亮善,於舫中大喚亮曰:「卿可贖我!」庾即送直,然後得還。經此數四。


溫太真の位の未だ高からざりし時、屢しば揚州、淮中の估客と樗蒱し、輒ち競わず。嘗て一に過ち、大いに物を輸され、戲れを屈せるに、因りて反るを得る無し。庾亮と善く、舫中にて大いに亮を喚びて曰く:「卿、我を贖うべし!」と。庾は即ち直ちに送り、然ち後に還ぜるを得る。此を經ること四を數う。


(任誕26)




このオッサンフリーダムだな……

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