曹操9 幼き引きこもり
肉屋から後漢の大将軍にまで
上り詰めた、立志伝中の人だ。
何進は宮中のごたごたから暗殺されたが、
その一族は、割と厚遇されてた。
例えば、孫の
父親、つまり何進の息子が死ぬと、
未亡人となった母親が、
曹操に妾として取り立てられた。
……あれっ未亡人の色香に負けただけ?
ともあれこの頃、何晏七歳。
頭が良過ぎてヤバい。
なので曹操、速攻気に入る。
「養子に欲しい!」とまで言い出す。
それを聞いた何晏。
地面に四角を描き、そこに引き籠った。
「お前なにやってんの?」
そう聞く人がいたので、答える。
「この中は、何氏の別荘なんです」
いやいや養子とか勘弁してくださいよ、
と言う何晏なりのアピールだ。
その話を聞くと、曹操さまは、
改めてこいつヤベえな、と思い、
養子の話はなかったことにした。
何晏年七歲,明惠若神,魏武奇愛之;以晏在宮內,因欲以為子。晏乃畫地令方,自處其中。人問其故?答曰:「何氏之廬也。」魏武知之,即遣還外。
何晏は年七歲にして、明惠なること神の若し、魏武は之を奇しみて愛す。晏の宮內に在るを以て、因りて以て子と為さんと欲す。晏は乃ち地に方を畫かしめ、自ら其の中に處す。人の其の故を問うに答えて曰く:「何氏の廬なり」と。魏武は之を知り、即ち遣わせて外に還らしむ。
(夙惠2)
何晏
曹操に気に入られ過ぎたために、その跡を継いだ曹丕からはちょう嫌われてた。曹植派だった、と言うのもあるんだろうけど。後に栄達はするけれども、最終的には処刑される。あと有名なのはヤク中だったってことでしょうかね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます